学科一般~過去問私的解説&ヒント~第54回気象予報士試験

問13:気象予報士の配置について

問題文

予報業務の許可を受けた者が予報業務を行う際の気象予報士の配置等に関する次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。

(a)現象の24時間先から1週間先までの予報作業を毎日4時間にわたり行うとして予報業務の許可を受けた者は、事業所ごとに3人以上の気象予報士を配置しなければならない。

(b)事業所において現象の予想に携わる気象予報士は、気象庁長官から発行された気象予報士登録通知書を事業所に掲示しておかなければならない。

(c)複数の気象予報士の配置が規定されている事業所において規定数の気象予報士から1名が欠員となった場合には、1ヶ月以内であればその欠員が補充されるまでの間、残った気象予報士により予報業務を継続することができる。

(d)予報業務許可事業者は、予報業務のうち現象の予想を行う事業所ごとに、国土交通省令で定められた人数以上の専任の気象予報士をおかなければならない。ただし予報業務を的確に遂行する上で支障がないと気象庁長官が認める場合は、この限りではない。

答えは⑤! (a)と(b)と(c)が誤りで、(d)が正しい!

(a)気象予報士の人数について

事業所ごとに「配置しなければいけない気象予報士の人数」は決まっています。

予報作業時間必要な気象予報士の人数
8時間以内2人
8時間を超過して16時間以内3人
16時間を超過4人

(a)の「現象の24時間先から1週間先までの予報作業を毎日4時間にわたり行う」ということなので、気象予報士は2人いればいいですね。

だから「事業所ごとに3人以上の気象予報士を配置しなければならない。」は誤り!

※第50回気象予報士試験にも出ました。

(b)気象予報士登録通知書の掲示について

この問題見るたびに目が点になるんですが、(b)の「事業所において現象の予想に携わる気象予報士は、気象庁長官から発行された気象予報士登録通知書を事業所に掲示しておかなければならない。」は誤りです!

掲示しなくていいです!

はれの
はれの

気象予報士登録通知書はどんな理由があっても再発行してもらえないので、自宅で大切に保管しましょう!

(c)欠員が補充されるまでの期間について

欠員の補充は1ヶ月以内ではなく、2週間以内にしなければいけません!

(c)複数の気象予報士の配置が規定されている事業所において規定数の気象予報士から1名が欠員となった場合には、1ヶ月以内であればその欠員が補充されるまでの間、残った気象予報士により予報業務を継続することができる。」は誤り!

※第50回気象予報士試験にも出ました。

(d)気象予報士の配置・人数について

「予報業務許可事業者は、予報業務のうち現象の予想を行う事業所ごとに、国土交通省令で定められた人数以上の専任の気象予報士をおかなければならない。」はその通り、正しい!

「ただし予報業務を的確に遂行する上で支障がないと気象庁長官が認める場合は、この限りではない。」も正しい!

「気象業務の許可」参考ページ
▶︎気象業務法(昭和二十七年法律第百六十五号)第十九条の二
▶︎気象業務法施行規則(昭和二十七年運輸省令第百一号)第十一条の二

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