この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
目次 非表示
- 問1:地上観測・風の観測について
- 問2:地上観測・観測機器と項目について
- 問3:地上観測・ウィンドプロファイラについて
- 問4:数値予報の計算手法CFL条件
- 問5:天気予報ガイダンスについて
- 問6:数値予報プロダクトの利用について
- 問7:北半球の寒冷低気圧について
- 問8:積乱雲とそれに伴う現象について
- 問9:気象衛星の可視画像と赤外画像の見方
- 問10:温位・相当温位・飽和相当温位について
- 問11:台風に伴う風について
- 問12:降水短時間予報について
- 問13:竜巻発生確度ナウキャスト&竜巻注意情報について
- 問14:降水予報の的中率・見逃し率
- 問15:大気と海洋の特徴について
- 参考書籍
- 最後に・・・
問15:大気と海洋の特徴について
図 A は,ある年の 2 月の月平均 500hPa 高度(実線)と平年差(塗りつぶし)であり,図 B は,月平均海面気圧(実線)と平年差(塗りつぶし)である。これらの図から読み取れる大 気と海洋の特徴について述べた次の文章の空欄(a)~(c)に入る語句の組み合わせとして正 しいものを,下記の1~5の中から 1 つ選べ。
図 A では,アリューシャン列島の東で正偏差,北米北部で負偏差,北米南東部で正 偏差の波列パターンがみられる。これは, (a) が発生しているときに現れやすいパタ ーンである。また,ヨーロッパから極東域にかけては,ヨーロッパ付近で負偏差,西 シベリアから中央シベリアにかけて正偏差,極東域で負偏差の波列パターンがみられ, これは (b) と呼ばれる。
図 B では,地上のアリューシャン低気圧の勢力は中心の東側で平年よりも (c) なっ ており,(a) が発生しているときの特徴がみられる。
④ (a)ラニーニャ現象,(b)ユーラシアパターン,(c)弱く
500hPa高度の平年偏差・・・ものすごく馴染みがなくて、勉強が辛くなる部分ですよね!
でも何度も参考書や気象庁の解説を読めば、そのうちわかるようになるので頑張ろう!
エルニーニョ 現象が起きている冬季、絶対ではないですが、500hPaの高度偏差は、PNA(Pacific North American)パターン、またはWP(Western Pacific)パターンとなることがあります。
それぞれの特徴をまとめました。↓
- 極東域(アリューシャン列島あたり)負の偏差
- 北米北部あたりで正の偏差
- 北米南東部あたりで負の偏差
- 日本の北あたりで負の偏差
- 日本の本州以南あたりで正の偏差
図Aでは、
- 極東域(アリューシャン列島あたり)正の偏差
- 北米北部あたりで負の偏差
- 北米南東部あたりで正の偏差
とPNAパターンの逆になっているので、答えは「ラニーニャ現象」ですね。
詳しくはこちらで学べます→気象庁
そもそも選択肢にある「北極振動」と「ユーラシアパターン」ってなんじゃいな?ってことで、まとめます。
北極振動 | 北半球の循環の卓越する変動パターン (いくつかのパターンがある) 主に高緯度側と中緯度側で正負が分かれる。 | |
ユーラシアパターン | ヨーロッパからユーラシア大陸をまたぐ大きな破裂パターン。 典型的なパターンは、ヨーロッパと東アジアで負偏差、西シベリアでは正偏差。 |
問題文には
- ヨーロッパで負
- 西シベリア〜中央シベリアで正
- 極東で負
ってことなので、北極振動の「高緯度側と中緯度側で分かれる」じゃなくて「ユーラシアパターン」ですね。
絶対ではないんですが・・・
ラニーニャ現象が起きている時、冬にアリューシャン低気圧が弱区なるパターンがあります。
アリューシャン低気圧が弱くなるのは、偏西風の蛇行が日本の東海上で低気圧を弱める・・・低気圧を強めない流れになるんです。
逆にエルニーニョ との時は、アリューシャン低気圧は強められる傾向があります。
だから(c)は「弱く」ですね!
「気象予報士ハンドブック(418ページ〜421ページ)」でも解説されていますが・・・
「気象予報士ハンドブック」、値段が高いんですよ。(私は割引がある時に買いました)
財布に余裕があれば買っても良いと思いますが、受験に必須ではないです。
参考書籍
自分の記憶が間違ってたら、読んでくださったあなたにもご迷惑になるので、一応参考書籍というか、自宅にある本で確認しつつ書きました。
最後に・・・
僭越ですが、私の解答方法をまとめました。
なんていうか、一般知識の問題と違って、専門知識の問題は疲れますね。
問題文を読んでも目が滑ると言うか、軽く読んだくらいでは、内容が頭に入ってこないです。
でも今は試験勉強にもお金がかからなくなって、最高な時代だと思います。
過去問を解く時も、わからない言葉や内容は、検索すればだいたい見つかりますから。
私は検索する時、「〇〇(わからないこと) 気象庁」と検索します。
情報の出どころが気象庁なら、試験対策としては確かな情報だし、カラーの図解も多いのもいいですね。
過去問でわからなかったところは、必ずノートなどにまとめるのをおすすめです。
あなたの合格を祈ってますよー(≧∇≦)/
実技試験の過去問解説はこちら↓
第54回気象予報士試験【学科・一般知識】の過去問解説はこちら
【過去問】第53回気象予報士試験・学科・一般を、私だったらこう解きます!ってのをまとめています。
第52回気象予報士試験【学科・一般知識】の過去問解説はこちら
第52回気象予報士試験【学科・専門知識】の過去問解説はこちら