学科専門~過去問私的解説&ヒント~第53回気象予報士試験

第53回気象予報士試験学科専門知識解説

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問2:地上観測・観測機器と項目について

【問題文】

気象庁で使用している電波や光を利用した観測機器(a)~(c)と、これらを用いて行う観測対象ア~オの組み合わせとして適切なものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。

  • (a)ドップラーレーダー→降水強度の分布
  • (b)ブリューワー分光光度計→上空のオゾン量
  • (c)シーロメーター→雲底の高さ
はれの
はれの

観測機器のオタク度を測られるような問題でしたね…。

観測機器観測対象
ドップラーレーダー降水強度の分布
ブリューワー分光光度計上空のオゾン量
シーロメーター雲底の高さ

(a)ドップラーレーダーは雨や雪を観測する

ドップラーレーダー

引用:気象庁
設置数全国に20か所設置
観測項目全方位において、半径数百kmの雨や雪の強さ・降水域の風を観測
観測方法アンテナを回転させながら、全方位にマイクロ波の電波を発射し、反射して戻ってくる電波を受信して観測する。
利用先・防災情報
・降水短時間予報
・降水ナウキャストなど

これは気象予報士を目指すなら、知っておきたい必須の観測機器です。

(b)ブリューワー分光光度計は一般人に知られていないけど歴史がある

ブリューワー分光光度計

引用:気象庁
設置場所世界中の100以上の地点
観測項目主に紫外線(オゾン)
観測時間紫外域日射観測は、日の出前30分から日の入後30分までの毎正時

受験勉強的には、ブリューワー分光光度計について、深掘りしなくても良いと思うんだけど・・・

  • ブリューワー分光光度計
  • ドブソン分光光度計

がオゾンの観測をしてるってことは、覚えておいてください。

(c)シーロメーターは空港で使われてる

シーロメーター

引用:那覇航空測候所

シーロメーターは、雲底の高さを測定して航空機の着陸を助けるために、空港で使われています。

地上からレーザーを発射して、雲に当たったレーザーが帰ってくるまでの時間で雲底の高さを測定しているのです。

はれの
はれの

ちなみに、シーロメーターの上部にあるトゲトゲは、鳥除けだそうです。(о´∀`о)

「イラスト図解よくわかる気象学 專門知識編」のどこに書いてある?

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