学科一般~過去問私的解説&ヒント~第53回気象予報士試験

気象予報士試験過去問解説

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問5:大気の熱力学(式も計算も不要〜♪)

問題文

図は,地点 A,B,C における地上(0m)から高度 1000m までの気温の鉛直分布を示して いる。
各地点の高度 1000m の気圧がいずれも等しいとき,地点 A,B,C における地上の 気圧 P A,P B,P C の大小関係として正しいものを,下記の1~5の中から 1 つ選べ。
ただし,いずれの地点でも大気は静力学平衡の状態にあり,重力加速度は一定で水蒸気の 影響を無視できるとする。
また,図中の点 T 1,T 2 は,高度 1000m 及び高度 H (m)での 気温(各図とも同じ値)を示している。

⑤  PC<PB<PA

A,B,Cの3地点での気圧の大小を比べますが・・・

はれの
はれの

この問題、ビジュアル要素だけで解けます!

与えられている情報は

  • 高度1000mでの地点A,B,Cの気圧は同じ
  • 高度1000mでの地点A,B,Cの気温は同じ
  • 高度Hmでの地点B,Cの気温は同じ。
  • 高度0mでの地点A,Bの気温は同じ。
はれの
はれの

1番のポイントは、3地点での高度1000mの気圧と気温が同じってとこ!

ということは、高度1000m以下の気温で地上の気圧が決まるってことですよね。

そして気温が高い方が空気の密度が小さいので、気圧は低くなります。

気温が高い=気圧が低い

だから問題に出てたグラフに色付けしてみれば、ほーら簡単!

  • 右側の色付けした部分の面積が大きい→気温が低い→気圧が高い
  • 右側の色付けした部分の面積が小さい→気温が高い→気圧が低い

面積を比べるのは、グラフの右側でも左側でもOK。

自分が考えやすいようにするといいと思います!

で、上の2つの図を重ねてみると、この通り!

青い方が面積が小さいから

赤の気圧青の気圧

と、なります!

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