学科一般~過去問私的解説&ヒント~第53回気象予報士試験

気象予報士試験過去問解説

問3:中層大気の東西風〜夏半球&冬半球の違いを問う!

問題文

東西風の高度-緯度断面図について述べた次の文章の空欄(a)~(c)に入る適切な語句の 組み合わせを,下記の1~5の中から 1 つ選べ。

図(※ダウンロードした問題PDFをご覧ください。)は,経度平均した(a)における東西風の高度-緯度断面図である。この図に対応 する温度風の関係から,南半球中緯度の高度 20~60km では南極側ほど(b)である と推測される。この高度で南極側ほど(b)であるのは,(c)が大きいためである。

① (a)1月,(b)高温,(c)オゾンの紫外線吸収に伴う加熱,

中層大気(成層圏と中間圏)の平均的な東西風についての問題です。

はれの
はれの

私はこう解きました!

(a)冬半球では西風・夏半球では東風が卓越してる

グレーに影をつけられたところが東風ってことなので、白いところは西風です。

「冬半球の中層大気では西風が卓越してる」ってことを覚えていれば、問題の図から北半球が冬なのがわかります。(о´∀`о)

(b)南半球では温度風は暖気側を左に見て吹く

夏半球の中層大気の特徴として「温度が高い」って暗記してる方も多いと思いますが…問題には「温度風の関係から」と書かれています。

はれの
はれの

温度風の関係」とは

温度の水平傾度のために、地衡風が高度と共に変わる(強くなる)こと!

☆ヒント☆
  • 上空ほど東風が強くなっている。→温度の水平傾度が大きい。→温度の高い方から低い方へ風が吹くはず。
  • 南半球はコリオリの力が左向きに働く。→東風が吹いているということは、極側が高温・赤道側が低温。

この「温度風の関係」の話は

  • 「オンスク.jp」の6大気の運動(6-10温度風の関係)
  • 「イラスト図解 よくわかる気象学」の252ページ
  • 「一般気象学」の146ページ

で学べます。

(c)成層圏界面で気温が高い理由はオゾンと紫外線のせい!

成層圏の温度は、高度と共に高くなります。

はれの
はれの

温度が高くなるのは、太陽からの紫外線のせいです。

ではなぜ高度と共に温度が高いのか、その理由は2つ。

  • 上空ほど紫外線が多いから。
  • 上空ほど空気の密度が小さいから。

紫外線はオゾンに吸収されるので、上層ほど多いわけで。

同じエネルギーを加えた場合、空気の密度が小さい方が温度が上がりやすい。

そんな理由で、成層圏の上層ほど、温度が高いんです。

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