学科専門~過去問私的解説&ヒント~第58回気象予報士試験・問12

問12:台風

問題文

台風について述べた次の文(a)〜(d)の正誤について、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)眼が観測される最盛期の台風では、眼を取り巻く壁雲付近で風速が最大となる。

(b)最盛期の台風の中心付近の気温は、地表からほぼ対流圏界面まで周辺に比べて高い。

(c)台風の眼を取り巻く壁雲付近には強い上昇流があるが、眼の中には弱い下降流が存在する。

(d)気象庁では、観測点のない海上における台風の最大風速や中心気圧の解析には、気象衛星画像による台風の雲域の形状や雲頂温度の分布から台風の強度を推定する方法を用いている。

① (a)のみ誤り
② (b)のみ誤り
③ (c)のみ誤り
④ (d)のみ誤り
⑤ すべて正しい

⑤ すべて正しい。

(a)最大風速の場所

最盛期の台風の中心からの距離と風速をあらわした図(一般気象学p234 図8.26)でもわかる通りです。

(a)の「眼が観測される最盛期の台風では、眼を取り巻く壁雲付近で風速が最大となる。」は、正しい!

(b)気温分布

最盛期の台風の中心付近では、潜熱の放出に伴う加熱のため、周囲より気温が高くなっている。

しかも海面高度から、ほぼ圏界面まで。

だから(b)の「最盛期の台風の中心付近の気温は、地表からほぼ対流圏界面まで周辺に比べて高い。」は正しい。

(c)眼の下降流

(c)の「台風の眼を取り巻く壁雲付近には強い上昇流があるが、眼の中には弱い下降流が存在する。」は、その通りです。

台風の眼では、全体が下降流というわけではなく、上昇流と下降流が混在してて。

その下降流は強くない。

だから台風の眼では快晴より曇りがち。

(d)観測点のないところでの解析

(d)の「気象庁では、観測点のない海上における台風の最大風速や中心気圧の解析には、気象衛星画像による台風の雲域の形状や雲頂温度の分布から台風の強度を推定する方法を用いている。」は、その通りです。(ドボラック法)

そういえば台風の目が小さく締まったように観測された時、実際の観測では「台風の中心気圧」や「風速」が、予報より弱い台風だった…なんてこともありました。

台風が発生・発達する領域では、観測点も少ないし、悩ましいことです。

ここに書いてあるよ

「一般気象学(第2版)」 p 234 ~

【オンスク.JP】 「気象予報士講座」第 8 章 7 ~ 9

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