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問10:竜巻およびダウンバースト
気象台が突風被害の発生した2か所で現地調査を行った結果、1か所では竜巻、もう1ヶ所ではダウンバーストが発生したものと判定された。草木の倒れている方向の調査結果(a)(b)および住民への聞き取りの調査結果(ア)〜(ウ)について、竜巻およびダウンバーストの特徴を示す組み合わせとして適切なものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
〇草木の倒れている方向の調査結果
※図中の矢印は、⚫️の地点の草木や物が倒れたり移動した方向を示したもの。
〇住民への聞き取りの調査結果
- 突風被害時は晴れて気温が高かった。
- 突然、地面から渦巻が発生してテントが巻き上がった。
- 「ゴーという音が聞こえた。」という住民が多かった。
- 激しい雷雨だった。
- 「耳に異常を感じた。」という住民が多かった。
- 激しい雷雨で雹(ひょう)も伴っていた。
- 突風が吹く前後で気温が急に低下した。
② 竜巻の特徴:(a),(イ)
ダウンバーストの特徴:(b),(ウ)
まずダウンバーストから考えていきます。
ダウンバーストは積乱雲から落ちてきた冷気が、地面に当たって放射状に広がる強風です。
だから草木の倒れる方向は、放射状になっている方がダウンバーストだと考えられます。
次に、竜巻による風は渦を巻いているので、樹木などはあちこちに倒れると想像できます。
また被害の範囲もダウンバーストは相対的に幅広、竜巻は相対的に幅が狭いはず。
だから・・・
(a):竜巻
(b):ダウンバースト
次に住民への聞き取りについて。
(ア)は晴れていて気温は高く、積乱雲はないようです。
この状態で地面から渦巻きが発生したということは、「旋風」でしょう。
(イ)は雷雨があり、積乱雲があったことがわかります。
さらに「耳に異常を感じた」ということは、急激に気圧が低下したのでしょう。
また「ゴーという音が聞こえた」というのは、猛烈な風が吹いていたのだろうと考えると、「竜巻」でしょう。
(ウ)は雷雨に雹ということで、積乱雲があったことがわかります。
また突風が吹く前後で急激に気温が下がったということなので、冷気プールが存在し、「ダウンバースト」が発生したのでしょう。
以上のことから
竜巻の特徴:(a),(イ)
ダウンバーストの特徴:(b),(ウ)
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