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目次 非表示
- 問1:大気の構造についての問題
- 問2:大気の熱力学(温位と相当温位は知ってるよね?問題)
- 問3:中層大気の東西風〜夏半球&冬半球の違いを問う!
- 問4:大気における放射〜レイリー&ミー散乱を問う!
- 問5:大気の熱力学(式も計算も不要〜♪)
- 問6:降水過程〜エーロゾルについての知識が試される問題
- 問7:大気の運動〜地衡風についての知識を問う!
- 問8:メソスケールの運動~大雨予報に欠かせないマルチセル型の知識を問う!
- 問9:等温線の意味を知っていて算数ができれば解ける問題
- 問10:地球温暖化の海関係の知識を問う!
- 問11:大規模な大気の運動・子午面循環について難易度高めな問題!
- 問12:気象業務法(予報業務の許可)の問題
- 問13:気象業務法(気象予報士の資格とできること)
- 問14:気象業務法(予報と警報について)
- 問15:気象業務法(災害対策基本法について)
- 最後に
問10:地球温暖化の海関係の知識を問う!
問題文
地球温暖化と海洋の関係について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせ として正しいものを,下記の1~5の中から 1 つ選べ。
(a) 地球温暖化により地球全体で蓄積された熱エネルギーは,大気と海洋でほぼ等分に 蓄積されている。
(b) 観測された全球平均海面水温の100年あたりの上昇割合は,全球平均地上気温の 100 年あたりの上昇割合の 1/10 程度である。
(c) 地球温暖化が引き起こす海面水位の上昇の主な原因は,海水の熱膨張と氷床・氷河の 融解であると考えられている。
④ (a)誤,(b)誤,(c)正
この問題は「地球温暖化」が事実かどうかではなくて、政府機関などがどのような発表をしているかを知っていればOK。
はれの
温暖化否定説とか、知ってても忘れておいて下さい。
「一般気象学」に書かれていることと、気象庁の温暖化についての情報から答えがわかります。
気象庁の解説によると、1971年〜2010年までの40年間に地球全体で蓄積された熱エネルギーの9割以上は海洋が吸収してくれています。
だから等分ではないですね。
気象庁の「海面水温の長期変化傾向」に記載されていたのは
場所 | 変化率 |
---|---|
海面 | 0.55℃/100年 |
陸(大気) | 0.94℃/100年 |
1/10というより、6/10くらいですねー。
この問題の答えは、「一般気象学」の277ページにあります!
わりとそのまんま出題されてます。
「一般気象学」ってやっぱり必読本ですね。
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