学科専門~過去問私的解説&ヒント~第57回気象予報士試験

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問11:警報・注意報および早期注意情報

問題文

気象庁が発表している警報・注意報および早期注意情報(警報級の可能性)について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)警報は、重大な災害が発生するような現象が実際に観測または解析されたときに発表されることとなっている。

(b)翌日の明け方に警報級の現象が予想される場合には、夕方の時点で「明け方までに警報に切り替える可能性が高い」ことに言及した注意報が発表されている。

(c)早期注意情報には、「高」と「中」があり、「高」は警報級の現象の発生する可能性が高いことを表し、「中」は注意報級の現象の発生する可能性が高いことを表している。

④ (a)誤,(b)正,(c)誤

(a)警報の定義

警報は「重大な災害が発生するおそれのある場合に、その旨を警告する予報」です。

「観測または解析された時」ではなく、「予想される時」に発表する予報です。

だから(a)の「警報は、重大な災害が発生するような現象が実際に観測または解析されたときに発表されることとなっている。」は誤り!

(b)夜の避難は危険

6時間以上先に警報級の現象が予想される場合、警報の発表を出すより先にその旨を伝える注意報が発表されます。

例えば明日の朝までに警報級の現象が予想される場合、明け方や夜中に避難する方が危険だったりしますよね。

そのため夜になる前に住民に避難を促せるよう、注意報で危険を伝えるようにしているのです。

だから(b)の「翌日の明け方に警報級の現象が予想される場合には、夕方の時点で「明け方までに警報に切り替える可能性が高い」ことに言及した注意報が発表されている。」は正しい!

(c)警報級の可能性

早期注意情報は「警報級の可能性」を伝えるものです。

警報と注意報を分けて伝える予報ではないので(c)の「早期注意情報には、「高」と「中」があり、「高」は警報級の現象の発生する可能性が高いことを表し、「中」は注意報級の現象の発生する可能性が高いことを表している。」は誤り!

はれの
はれの

早期注意情報は、平成29年度(2017年)から運用が始まりました。

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