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問5:発雷確率ガイダンス
気象庁で作成している発雷確率ガイダンスは、全国の20km格子毎の3時間内の発雷について予測するものである。発雷確率ガイダンスについて述べた次の文(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)ガイダンス値が小さいほど、対象領域内で発生する雷の強度が弱いことを予想している。
(b)ガイダンス値が大きいほど、対象領域内での発雷数が多いことを予想している。
(c)雷は発生頻度の低い現象であることから、発雷確率ガイダンスは逐次学習によるガイダンスではなく、過去の資料から一括学習により求めた回帰式に基づくガイダンスである。
④ (a)誤,(b)誤,(c)正
発雷確率ガイダンスは降水確率と同じで、発雷するかどうかの確率を予測するガイダンスです。
発雷数が多いか少ないかや、強いか弱いかは予想していません。
だから(a)の「ガイダンス値が小さいほど、対象領域内で発生する雷の強度が弱いことを予想している。」は誤り!
(a)でも書きましたが、発雷数の予想はしていないので、(b)の「ガイダンス値が大きいほど、対象領域内での発雷数が多いことを予想している。」は誤り!
発雷のように発生頻度が稀な現象の予測は、逐次学習型では有効性が低くなります。
だから発雷確率ガイダンスは、数年分のデータから一括学習によって求めるロジスティック回帰式で作成されています。
よって(c)の「雷は発生頻度の低い現象であることから、発雷確率ガイダンスは逐次学習によるガイダンスではなく、過去の資料から一括学習により求めた回帰式に基づくガイダンスである。」は正しい!
発雷確率ガイダンスについては、第54回の試験で出題されています。