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問8:ブロッキング高気圧
中高緯度偏西風帯のジェット気流が大きく南北に蛇行・分流し、その状態が概ね一週間以上の長い期間にわたって続くときに見られるブロッキング高気圧について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)ブロッキング高気圧が発生すると、周辺を含めて同じような気圧配置が長期間続き、長雨や高温などの異常天候が起こりやすい。
(b)ブロッキング高気圧が発生するときは、低緯度側に切離低気圧を伴うことがある。
(c)地形の影響により南半球よりも北半球の方がブロッキング高気圧が発生しやすい。
(d)ブロッキング高気圧は東西方向に数100km〜1000km程度の広がりを持つ停滞性の現象である。
① (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
(a)の「ブロッキング高気圧が発生すると、周辺を含めて同じような気圧配置が長期間続き、長雨や高温などの異常天候が起こりやすい。」は正しいです!
梅雨時期〜夏季にオホーツク海高気圧が形成され、長く居座り北日本の天気に影響することがありますよね。
あれもブロッキング高気圧です。
(b)の「ブロッキング高気圧が発生するときは、低緯度側に切離低気圧を伴うことがある。」はその通り。
「卵が先か、鶏が先か」みたいな話ですが、切離低気圧が発生するときはブロッキング高気圧も同時に発生することが多いです。
「お天気の科学」(一般気象学の著者・小倉義光さんの著書)にそのまんま記載されています。
大陸や海洋上の加熱、ヒマラヤ山脈、チベット高原など山岳の影響で、北半球の方が南半球よりジェット気流が蛇行しやすいのはご存知ですよね。
ジェット気流が蛇行すると・・・ブロッキング高気圧が発生しやすいです。
だから(c)の「地形の影響により南半球よりも北半球の方がブロッキング高気圧が発生しやすい。」は正しい!
(d)の「ブロッキング高気圧は東西方向に数100km〜1000km程度の広がりを持つ停滞性の現象である。」は誤り。
ブロッキング高気圧の水平スケールは、数1,000km〜10,000kmくらい。
数100km〜1000km程度なのは、前線や台風、低気圧などです。
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