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問11:温暖化
温室効果ガスについて述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)二酸化炭素は、太陽放射のスペクトルの極大付近の波長帯に強い吸収帯を持ち、その大気中濃度は、化石燃料の燃焼、セメント生産、森林伐採などの土地利用の変化などにより増加している。
(b)メタンは、湿地帯や水田での有機物の分解、畜産動物の腸内発酵、天然ガスの採掘などにより発生し、その温室効果は同じ分子数で比べると二酸化炭素より小さい。
(c)一酸化二窒素は、海洋や土壌から、あるいは窒素肥料の使用や工業活動に伴って放出される。
(d)フロンなどハロカーボン類の温室効果は、同じ分子数で比べると二酸化炭素に比べて大きく、わずかな増加でも地球温暖化への影響は大きい。
④ (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
二酸化炭素の濃度が増加している理由は、「化石燃料の燃焼、セメント生産、森林伐採などの土地利用の変化などによる」はその通りなんですが、吸収する波長帯は赤外放射です。
(a)の「二酸化炭素は、太陽放射のスペクトルの極大付近の波長帯に強い吸収帯を持ち、その大気中濃度は、化石燃料の燃焼、セメント生産、森林伐採などの土地利用の変化などにより増加している。」は誤り。
太陽スペクトル極大付近の波長帯が可視光域って、重要!
必ず覚えておこう!
メタン発生源については、その通り。
ただ温室効果は同一分子数で比べると、二酸化炭素の25〜28倍もあるようです。
(※2021年、世界気象機関によると27.9倍。)
だから(b)の「メタンは、湿地帯や水田での有機物の分解、畜産動物の腸内発酵、天然ガスの採掘などにより発生し、その温室効果は同じ分子数で比べると二酸化炭素より小さい。」は誤り。
一酸化二窒素の発生源は
- 海洋や土壌
- 窒素肥料の使用
- 工業活動に伴って放出
などです。
よって、(c)の「一酸化二窒素は、海洋や土壌から、あるいは窒素肥料の使用や工業活動に伴って放出される。」は正しい!
フロンなどのハロカーボン類の地球温暖化係数(二酸化炭素を基準とした温暖化効果の係数)は、種類によりますが数十倍から一万倍を超えます。
だから(d)の「フロンなどハロカーボン類の温室効果は、同じ分子数で比べると二酸化炭素に比べて大きく、わずかな増加でも地球温暖化への影響は大きい。」は正しい。
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