学科一般~過去問私的解説&考察~第61回気象予報士試験・問12

12:気象予報士

気象業務法に定められる気象予報士について述べた次の文(a)~(d)の正誤について、下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。

(a)気象予報士になるためには、気象庁長官の行う気象予報士試験に合格し、国土交通大臣の登録を受けなければならない。

(b)不正な手段により気象予報士試験に合格したために、試験の合格を取り消された者は、最長3年間は気象予報士試験を受けることができない。

(c)気象の予報業務の許可を受けた事業者は、当該予報業務のうち現象の予想とその発表については、気象予報士に行わせなければならない。

(d)気象予報士が、刑法の規定により罰金以上の刑に処せられたときには、気象予報士の登録を抹消される。

①(a)のみ正しい

②(b)のみ正しい

③(c)のみ正しい

④(d)のみ正しい

⑤ すべて誤り

⑤ すべて誤り

(a)試験と登録

気象予報士の登録は国土交通大臣ではなく、気象庁長官です。

よって(a)の「気象予報士になるためには、気象庁長官の行う気象予報士試験に合格し、国土交通大臣の登録を受けなければならない。」は誤り!

気象業務法 第三章の二 第二十四条の二十

(b)合格取り消し

不正な手段により気象予報士試験に合格した者は、合格取り消し。

以後最長2年間は気象予報士試験の受験資格がなくなります。

よって(b)の「不正な手段により気象予報士試験に合格したために、試験の合格を取り消された者は、最長3年間は気象予報士試験を受けることができない。」は誤り。

気象業務法 第三章 第二十四条の十八

(c)予想と発表

現象の予想は、必ず気象予報士がしないといけませんが、発表は気象予報士でなくてもOKです。

よって(c)の「気象の予報業務の許可を受けた事業者は、当該予報業務のうち現象の予想とその発表については、気象予報士に行わせなければならない。」は誤り。

(d)罰金以上の刑

気象業務法において罰金以上の刑に処せられた場合は、登録の抹消処分を受けますが、刑法で罰金以上の刑に処せられても大丈夫()。

気象予報士としての登録は抹消されません。

よって(d)の「気象予報士が、刑法の規定により罰金以上の刑に処せられたときには、気象予報士の登録を抹消される。」は誤り。

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