学科一般~過去問私的解説&考察~第61回気象予報士試験・問7

7:地衡風

次の(a)~(d)の条件のもとで地衡風が吹いていたとき、各条件における地衡風の風速の大小関係を表す式として正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

ただし、空気の密度は(a)~(d)のいずれの条件でも同じであり、sin30° = 0.5、sin45° = 0.7、 cos30° = 0.9、cos45° = 0.7とする。

(a) 緯度 30度、水平気圧傾度 2hPa/100km

(b) 緯度 30度、水平気圧傾度 3hPa/100km

(c) 緯度 45度、水平気圧傾度 2hPa/100km

(d) 緯度 45度、水平気圧傾度 3hPa/100km

② (b)>(d)>(a)>(c)

この問題は「大きさ比べ」なので、細かい計算は不要です。

なので、大小がわかる程度の計算をしていきます。

まず・・・

はれの
はれの

地衡風の式にコリオリパラメータが含まれていて

コリオリパラメータにsinφが含まれていたことを覚えてるかな?

地衡風の式

つまり、地衡風の風速がsinφに反比例することを覚えていれば、あっという間に計算は終わります。

(この問題でもcosは使いません〜)

では・・・

sin30°=0.5、sin45°=0.7より

上記の値に気圧傾度をかけて

以上より、(b)>(d)>(a)>(c)の順に大きいので②が正解です!

ここに書いてあるよ

その他の過去問を解いてみた記事はこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓