学科専門~過去問私的解説&ヒント~第52回気象予報士試験

問10:500hPa 高度・渦度解析図をマスターしてるか?!

問題にある図と文の「正しい組み合わせ」は、どれでしょう?って問題です。

図ア〜ウは,三つの異なる日の 500hPa 高度・渦度解析図である。地上における気象 状況を説明した次の文(a)~(c)に対応する図ア〜ウの組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a) 低気圧が日本海中部にほぼ停滞しており、北日本から西日本にかけての日本海側 で雪が降っている。

(b) 梅雨前線が山陰沖から北日本に停滞しており、前線の活動は活発になっている。

(c) 九州の南に発達中の低気圧があり、北日本の一部を除き全国的に雨や雪が降っている。

④ (a)ウ,(b)ア,(c)イ

  • 図ア、イ、ウは、それぞれ違う日の天気図
  • 文(a)、(b)、(c)は、図ア、イ、ウのどれかの日の地上での状況
はれの
はれの

問題文にどの図が当てはまるのかで考えます。

さて、「(a)低気圧が日本海中部にほぼ停滞しており,北日本から西日本にかけての日本海側 で雪が降っている。」の天気図はどれでしょう。

低気圧が日本海中部にほぼ停滞→切離低気圧→日本海の西に深いトラフがありそう。

北日本から西日本にかけての日本海側 で雪→北日本から西日本にかけて正渦度?

はれの
はれの

切離低気圧できるほどトラフが深いのは、図ウかな。

次、「(b) 梅雨前線が山陰沖から北日本に停滞しており,前線の活動は活発になっている。」について考えます。

梅雨前線が山陰沖から北日本に停滞→6月〜7月くらいの暖かい季節で、梅雨前線の北側に比べて、南側は等高度線がスカスカ(言い方w)

前線の活動は活発→正渦度でわかるかな?

はれの
はれの

北側に比べて、南側の等高度線がスカスカなのは、図アですね。

次、「(c) 九州の南に発達中の低気圧があり,北日本の一部を除き全国的に雨や雪が降っている。」について・・・

九州の南に発達中の低気圧→九州の南西にトラフがあるはず。

北日本の一部を除き全国的に雨や雪→北日本の一部をのぞいて正渦度じゃないかな?

はれの
はれの

九州の西側に、緩めのトラフがあって、北日本の一部以外が正渦度なのは、図イですね。

というわけで、答えは④!

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15