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問 12:特別警報・警報・注意報
気象庁が発表する特別警報、警報、注意報について述べた次の⽂(a)〜(c)の下線部の 正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。
(a) ⼤雪特別警報の発表を判断するための指標には、24 時間降雪量が⽤いられてお り、府県程度の広がりをもって50 年に1 度程度の降雪量が予想される場合に⼤雪 特別警報が発表され、積雪深は考慮されていない。
(b) ⼤きな地震が発⽣して堤防の損壊などの被害があった場合、普段なら災害が発⽣ しない程度の⾬でも洪⽔害が発⽣する可能性がある。このような場合は、洪⽔警報 や洪⽔注意報の発表基準を暫定的に下げて運⽤する。
(c) 積雪が多い地域では、春先に気温が上昇し降⾬があると雪融けが進み、普段なら災 害が発⽣しない程度の⾬でも⼟砂災害や浸⽔害、洪⽔害が発⽣することがある。このような災害は融雪注意報の対象であり、⼤⾬注意報や洪⽔注意報は発表されない。
④ (a)誤,(b)正,(c)誤
⼤雪特別警報の発表を判断するための指標は
“府県程度の広がりをもって 50年に一度の積雪深となり、かつ、その後も警報級の降雪が丸一日程度以上続くと予想される場合”
なので、「積雪深は考慮されていない。 」と表現している(a)は誤り。
(b)は本当にその通り。
⼤きな地震が発⽣して堤防の損壊などの被害があった場合、普段なら災害が発⽣ しない程度の⾬でも洪⽔害が発⽣する可能性がある。このような場合は、洪⽔警報 や洪⽔注意報の発表基準を暫定的に下げて運⽤する。 」は正しい。
第56回の試験でも同じ内容の問題が出ました。
気象庁は、平成28年(2016年)に「熊本地震に伴う洪水予報 基準水位の暫定的な運用について」を発表。
その概要は「地震によって堤防等が被害を受けて機能が低下している場合もあるから、指定河川洪水予報の発表基準を暫定的に引き下げて運用します。」というものでした。
融雪が起こると雪崩だけではなく、洪水・土砂災害が発生しやすくなります。
融雪が原因で洪水による災害が発生するおそれがあると予想されれば、注意報でも警報でも発表されます。
大雨注意報も、土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想されれば発表されます。
だから(c)の「このような災害は融雪注意報の対象であり、⼤⾬注意報や洪⽔注意報は発表されない。 」は誤り。
イラスト図解 よくわかる気象学【専門知識編】p 358 〜, 371 , 363
らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト<学科専門知識編> p 550 〜
【オンスク.JP】 「気象予報士講座」第 12 章
【晴野が解いてみた】第60回の気象予報士試験の学科試験「予報業務に関する一般知識」はこちら
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