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問 7:天気予報ガイダンス
気象庁の天気予報ガイダンスについて述べた次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合 わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。
(a) 数値予報モデルでは、予報時間が⻑くなるにつれて予測値の系統誤差の傾向が変 化することがある。ガイダンスでは予報時間によって変化する系統誤差を低減することは難しい。
(b) カルマンフィルタを⽤いたガイダンスでは、実況の観測データを⽤いて予測式の 係数を逐次更新しており、局地的な⼤⾬など発⽣頻度の低い現象に対しても、数値 予報の予測誤差を確実に低減することができる。
(c) ニューラルネットワークを⽤いたガイダンスは、⽬的変数と説明変数の関係が線形 でない場合にも適⽤でき、なぜそのような予測になったのか、予測の根拠を把握するのに適している。
⑤ (a)誤,(b)誤,(c)誤
第55回の試験で、ほぼ同じ内容の問題文が出ました。
ガイダンスでは系統的誤差を低減することができます。
「予報時間によって変化する系統的誤差」についても低減できます。
なので、(a)の「 数値予報モデルでは、予報時間が⻑くなるにつれて予測値の系統誤差の傾向が変 化することがある。ガイダンスでは予報時間によって変化する系統誤差を低減する ことは難しい。 」は誤り。
カルマンフィルタは逐次学習するので、問題文前半はその通り。
でも発生頻度の低い現象については、新たに式に反映するものの、正確に!確実に!とまではいきません。
その予測誤差を低減させるのは、まだまだ難しいのです。
だから(b)の「局地的な⼤⾬など発⽣頻度の低い現象に対しても、数値予報の予測誤差を確実に低減することができる。 」は誤り。
第52回の試験でも出題されていた内容です。
ニューラルネットワークを⽤いたガイダンスは,⽬的変数と説明変数が⾮線形関係をもつ場合にも適⽤できる⼀⽅で,予測結果の根拠を把握することは困難である。▶︎正しい
だから(c)の「 ニューラルネットワークを⽤いたガイダンスは、⽬的変数と説明変数の関係が線形 でない場合にも適⽤でき、なぜそのような予測になったのか、予測の根拠を把握す るのに適している。 」は誤り。
最大降水量
天気
最小湿度
日照率など
イラスト図解 よくわかる気象学【専門知識編】p 282 〜
らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト<学科専門知識編> p 270 〜
【オンスク.JP】 「気象予報士講座 専門知識講座」第 8 章
【晴野が解いてみた】第60回の気象予報士試験の学科試験「予報業務に関する一般知識」はこちら
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