学科専門~過去問私的解説&考察~第60回気象予報士試験・問4

4:パラメタリゼーション

気象庁の数値予報モデルで計算される次の量A〜D のうち、パラメタリゼーションに より計算される量の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 

A 雲による⻑波放射にともなう加熱量・冷却量  

B コリオリ⼒による⾵の変化量  

C ⼤気境界層の乱流による顕熱・潜熱の輸送量  

D 格⼦スケールの上昇流による気温の断熱的な変化量  

① A、C  

② B、D  

③ A、B、C  

④ A、C、D  

⑤ B、C、D  

① A、C  

パラメタリゼーションで見積もる要素を下記にまとめます。

パラメタリゼーションにより計算される量
  • 太陽放射(短波放射)
  • 地球放射(長波放射)
  • 大気境界層(乱流)
  • 地表面過程
  • 重力波ドラッグ
  • 雲・雲物理(雲の発達・衰弱)
  • 積雲対流

ここから

A→〇

B→×

C→〇

D→×

なので、答えは「① A、C」です。

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