学科専門~過去問私的解説&ヒント~第52回気象予報士試験

問13:注意報・警報の基準

A 市において、大雨のため河川の水位が上昇し、次の文(a)〜(c)の状況となったとき に発表される洪水警報または注意報として正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。ただし、A 市の洪水警報・注意報の発表基準は表のとおりである。

(a) 2 時間後に、A 市の M 川流域で、流域雨量指数が 20 に達することが予想されその後も流域雨量指数が 20〜25 で推移する予想となっている。

(b) 2 時間後に、A 市で表面雨量指数が 25 となり、A 市の M 川流域で流域雨量指数が 30 となる予想となっている。

(c) P 川の Q 橋における水位予測から「P 川氾濫警戒情報」が発表された。

※1:「P 川の Q 橋における水位予測等を基準にして,A 市を流れる P 川に対して指定河川洪 水予報が発表される」ことを意味する。なお、指定河川洪水予報の種類に連動して、A 市 に洪水警報・注意報が発表される。

④ (a)洪水注意報,(b)洪水警報,(c)洪水警報

(a)、(b)、(c)の問題文が、表の基準のどれに当てはまるか?って問題ですね。

では「A市の洪水警報・注意報の発表基準」と問題文を見て考えますよ〜

↓横スライドで見れます。

流域雨量指数基準複合基準指定河川洪水予報に関する基準(※1)
洪水警報基準M川流域雨量指数=30P川【Q橋】での水位
洪水注意報基準M川流域雨量指数=20M川流域雨量指数=15かつ
表面雨量指数=20
P川【Q橋】での水位
A市の洪水警報・注意報の発表基準

※1:「P 川の Q 橋における水位予測等を基準にして,A 市を流れる P 川に対して指定河川洪 水予報が発表される」ことを意味する。なお,指定河川洪水予報の種類に連動して,A 市 に洪水警報・注意報が発表される。

まず、(a)の「2 時間後に、A 市の M 川流域で、流域雨量指数が 20 に達することが予想され,その後も流域雨量指数が 20〜25 で推移する予想となっている。」から考えます。

  • M 川流域で,流域雨量指数が 20
  • その後も流域雨量指数が 20〜25

よって、(a)は「洪水注意報」ですね。

次に、(b)。

「2 時間後に,A市で表面雨量指数が 25 となり,A市のM川流域で流域雨量指数が 30 となる予想となっている。」より

「M川流域で流域雨量指数が 30」なので…「洪水警報」です。

次に(c)。

洪水警報と洪水注意報は

  • ○○川氾濫警戒情報が出ると→洪水警報
  • ○○川氾濫注意情報が出ると→洪水注意報

という関係にあります。

よって、(c) の「P 川の Q 橋における水位予測から「P 川氾濫警戒情報」が発表された。」は、「洪水警報」です。

はれの
はれの

この部分は問題の表には記載されていないので、知っていないと自信持って答えられないですね。

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