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問5:降水過程
雲や降水の形成に寄与する凝結核と氷晶核について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。
(a)一般的に、氷晶核として働くエーロゾル粒子の数の方が、凝結核として働くエーロゾル粒子の数よりもずっと多い。
(b)大気中で凝結核として働くエーロゾル粒子の単位体積当たりの数は、海洋上の方が大陸上よりも多い。
(c)水溶性のエーロゾル粒子が凝結核となって形成された雲粒は、大気の相対湿度が100%未満でも水滴として存在できる場合がある。
(d)氷晶核として働くエーロゾル粒子を含んだ雲粒は0℃以下の気温になるとほとんどの場合凍結し始める。
⑤ (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
「一般的にいって、氷晶核は凝結核の数より少ない」です。
だから(a)の「一般的に、氷晶核として働くエーロゾル粒子の数の方が、凝結核として働くエーロゾル粒子の数よりもずっと多い。」は誤り!
「一般気象学(第2版)」 p93
凝結核となるエーロゾル粒子の単位体積あたりの数は、陸上の方が多いです。
海洋上 < 陸上
だから(b)の「大気中で凝結核として働くエーロゾル粒子の単位体積当たりの数は、海洋上の方が大陸上よりも多い。」は誤り!
「一般気象学(第2版)」 p84
(c)水溶性のエーロゾル粒子が凝結核となって形成された雲粒は、大気の相対湿度が100%未満でも水滴として存在できる場合がある。」は正しい!
「一般気象学(第2版)」 p81
氷晶核として働くエーロゾル粒子を含んでいても、0℃以下だからって必ず凍結し始めるわけじゃないです。
雲頂温度 ー10 ℃でも、氷晶は50%とか・・・
だから(d)の「氷晶核として働くエーロゾル粒子を含んだ雲粒は0℃以下の気温になるとほとんどの場合凍結し始める。」は誤り!
気象学の本をよく読み込んでおこう〜