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問11:温室効果・気候変動
温室効果や気候変動について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a) 世界の年平均地上気温は、1891年以降の統計で、長期的には100年あたり2°C以上の割合で上昇している。
(b) 温室効果は、大気中の温室効果気体が、地表面から射出される赤外放射を吸収し、これらの気体から再び射出される赤外放射を地表面が吸収して地表面及び地表面付近の大気が暖まることにより生じている。
(c) 大気中の二酸化炭素の世界平均の濃度は、2010年代後半には工業化以前のおよそ1.5倍に達しており、800ppmを超えている。
④ (a)誤,(b)正,(c)誤
私の持っている一般気象学には「100年あたり0.6℃」と記載されています(ちょっと古いので)が、気象庁のHPには以下のように記載されています。
2022年の世界の平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+0.24℃で、1891年の統計開始以降、6番目に高い値となりました。世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.74℃の割合で上昇しています。特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっています。
引用:気象庁
よって(a)の「 世界の年平均地上気温は、1891年以降の統計で、長期的には100年あたり2°C以上の割合で上昇している。」は誤り。
温室効果と温室効果ガスの仕組みについて、(b)は文句なし、その通り!
「 温室効果は、大気中の温室効果気体が、地表面から射出される赤外放射を吸収し、これらの気体から再び射出される赤外放射を地表面が吸収して地表面及び地表面付近の大気が暖まることにより生じている。」は正しい。
大気中の温室効果気体とは、主に水蒸気や二酸化炭素で、地球を毛布のように包んでるイメージです。
二酸化炭素の世界平均の濃度は、増加しているのですが・・・
2020年の記録でも420ppmを超えていません。
あと1.5倍は・・・どうでしょう。1.2倍くらいでしょうか。
だから(c)の「 大気中の二酸化炭素の世界平均の濃度は、2010年代後半には工業化以前のおよそ1.5倍に達しており、800ppmを超えている。」は誤り。
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