学科専門~過去問私的解説&ヒント~第56回気象予報士試験

問6:数値予報モデルの格子点値

問題文

気象庁が作成している数値予報モデルのプロダクト(ここではガイダンスに加工される前の格子点値をさす)の利用にあたって、留意すべき事項について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)出力される 格子点値は、格子点に対応する地点の値をピンポイントで表しているのではなく、その格子点付近の空間の代表的な値を表している。

(b)出力される降水量は、予想対象時刻における降水強度を表している。

(c)出力される地上における気温や風などの物理量は、実際の地形ではなく、モデル地形に対して算出される。

② (a)正,(b)誤,(c)

格子点値はその地点の値ではなく、その周辺の代表となる値なので(a)の「出力される 格子点値は、格子点に対応する地点の値をピンポイントで表しているのではなく、その格子点付近の空間の代表的な値を表している。」は正しい。

出力される降水量は「積算降水量」のことなので、降水強度のことじゃないですね。

だから(b)の「出力される降水量は、予想対象時刻における降水強度を表している。」は誤り。

数値予報はモデルは「モデルの地形」がある前提のものであって、算出の結果出てくる格子点値が「モデルの地形」に対して算出されるのは当然のことですね。

だから(c)の「出力される地上における気温や風などの物理量は、実際の地形ではなく、モデル地形に対して算出される。」は正しい。

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