この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
令和 6 年 1 月の第 61 回気象予報士試験 学科専門知識の問題について、「
あなたが次に似たような問題を解く時、「ヒント」となるような内容を目指してます!!!
この記事は、令和 6 年 1 月の第 61 回気象予報士試験の学科専門知識の問題と解答を持っている人向けの内容です。
※私個人の試験問題を解く時の思考例です。(気象業務支援センターとは関係ございません。)
問1:地上観測(日射)
気象庁が行っている全天日射や直達日射の観測について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)全天日射量は、太陽から直接地上に到達する日射を太陽光線に垂直な面で受けた単位面積あたりのエネルギー量である。
(b)直達日射量は、日の出前や日の入り後の薄明においてもわずかながら観測される。
(c)気象庁では、観測した直達日射量を用いて、日射が大気中を通過するときのエーロゾル等による日射の減衰を表す指標(大気混濁係数)を算出している。
④ (a)誤,(b)誤,(c)正
全天日射量は、「直達日射の水平面成分と散乱日射の和」なので
(a)の「全天日射量は、太陽から直接地上に到達する日射を太陽光線に垂直な面で受けた単位面積あたりのエネルギー量である。」は誤り。
直達日射量は、「太陽から直接地上に到達する光」のことなので、日の出前や日の入り後には観測されません。
だから(b)の「直達日射量は、日の出前や日の入り後の薄明においてもわずかながら観測される。」は誤り。
大気混濁係数 ( ホイスナー・デュボアの混濁係数 ) は、エーロゾルの他、オゾンや水蒸気、二酸化炭素などが原因で吸収・散乱によって減衰した直達日射を表す指標です。
大気混濁係数(ホイスナー・デュボアの混濁係数)は、 気象庁により晴天時の直達日射量から算出されます。
また、算出のための観測は地方真太陽時の9時、12時、15時の各正時をはさむ前後30分間の中で、太陽方向に雲がない時間帯に行われるそうです。
よって(c)の「気象庁では、観測した直達日射量を用いて、日射が大気中を通過するときのエーロゾル等による日射の減衰を表す指標(大気混濁係数)を算出している。」は正しい!
その他の過去問を解いてみた記事はこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓