学科一般~過去問私的解説&ヒント~第55回気象予報士試験

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問14:気象業務法における用語の定義

問題文

気象業務法における用語の定義に関する次の文(a)〜(d)の正誤について,下記の1〜5 の中から正しいものを 1 つ選べ。

(a) 「気象」とは,大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。したがって「気象」の観測 種目には,気圧や気温,相対湿度,風,雲が含まれる。

(b) 「水象」とは,気象又は地震に密接に関連する陸水及び海洋の諸現象をいう。し たがって「水象」には,降水現象や洪水,波浪,高潮が含まれる。

(c) 「観測」とは,自然科学的方法による現象の観察及び測定をいう。

(d) 「予報」とは,観測の成果に基く現象の予想の発表をいう。

① (a)のみ誤り
② (b)のみ誤り
③ (c)のみ誤り
④ (d)のみ誤り
⑤ すべて正しい

② (b)のみ誤り

(a)気象とは

気象業務法において「気象」とは、大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。…第一章 総則(定義)

具体的に言うと・・・

  • 天気
  • 降水
  • 水の凝結による現象(大気中に限らない)
  • じん象
  • 光象

などなわけで。

観測項目も問題文の通り!

だから(a)の「 「気象」とは,大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。したがって「気象」の観測種目には,気圧や気温,相対湿度,風,雲が含まれる。」は正しい!

(b)水象とは

この法律において「水象」とは、気象又は地震に密接に関連する陸水及び海洋の諸現象をいう。

水象を具体的に言うと

  • 津波
  • 高潮
  • 洪水
  • 地下水位の変化
  • 湖沼の消失
  • 湧水の濁り

などです!

降水は大気中の現象なので「水象」じゃなくて「気象」ですねー。

だから(b)の「 「水象」とは,気象又は地震に密接に関連する陸水及び海洋の諸現象をいう。したがって「水象」には,降水現象や洪水,波浪,高潮が含まれる。」は誤り!

(c)観測とは

気象業務法第一章・第二条の5に「この法律において「観測」とは、自然科学的方法による現象の観察及び測定をいう。」とあります。

だから(c)の「 「観測」とは,自然科学的方法による現象の観察及び測定をいう。」は正しい!

(d)予報とは

気象業務法第一章・第二条の6に「この法律において「予報」とは、観測の成果に基く現象の予想の発表をいう。」とあります。

だから(d)の「 「予報」とは,観測の成果に基く現象の予想の発表をいう。」は正しい!

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