学科一般~過去問私的解説&ヒント~第55回気象予報士試験

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問2:気圧が下がった時の水蒸気圧

問題文

標高 0m(気圧 1000hPa)の地点において気温 25°C,相対湿度 50%の空気塊を,標高 1000m(気圧 900hPa)まで断熱的に持ち上げた時の空気の相対湿度に最も近いものを下 記の1〜5の中から 1 つ選べ。なお,乾燥断熱減率,湿潤断熱減率はそれぞれ 10°C/km, 5°C/km とし,温度と飽和水蒸気圧の値は表のとおりとする。

① 61%
② 68%
③ 84%
④ 93%
⑤ 100%

③ 84%

はれの
はれの

1000hPaが900hPaに変化しているのがポイントです!

まずスタート地点の水蒸気圧は?

標高 0m(気圧 1000hPa)の地点で

  • 気温 25°C
  • 相対湿度 50%

この空気塊の水蒸気圧は 31.7×1/2 = 15.85hPa。

1000m(900hPa)で空気塊の水蒸気圧は?

全体の気圧が900hPaに下がってるので、水蒸気圧も下がってるはず。

ということは、15.85 × 900/1000 = 14.265 hPa。

1000m(900hPa)に持ち上げた時の気温は?

1000m(900hPa)まで、とりあえず乾燥断熱減率に沿って気温を低下させていくと・・・

25℃ – 10℃ × 1km = 15℃

15℃での飽和水蒸気圧は、17.0hPa なので14.265 hPaより大きいです。

だからこの空気塊は飽和していないでしょう。(→乾燥断熱減率だけで計算したのはOKってこと。)

1000m(900hPa)での相対湿度を計算してみよう!

(14.265 / 17.0)× 100 = 83.91% 約84%

はれの
はれの

分圧を思い出して考えてみるといいよ!

▶︎▶︎▶︎用語解説「分圧」

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