この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
問10:温帯低気圧について
北半球の偏西風帯における温帯低気圧について述べた次の文(a)~(d)の正誤について正しいものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。
(a)台風から変わった温帯低気圧では、温帯低気圧になった時点から中心気圧が低くなることはない。
(b)発達中の低気圧では、低気圧の東側で暖気が北上し、西側で寒気が南下するため、熱は北向きに輸送される。
(c)気象衛星の赤外画像でみると、低気圧の発達期には、地上低気圧中心の東側の雲域は、その北縁が寒気側にふくらむ。
(d)地上低気圧の中心と上層のトラフとを結ぶ軸が上層ほど西に傾いていると低気圧は発達するが、閉塞過程に入るとこの軸は次第に直立するようになる。
①(a)のみ誤り
②(b)のみ誤り
③(c)のみ誤り
④(d)のみ誤り
⑤すべて正しい
答えは・・・①! (a)のみ誤り!(b)(c)(d)は正しい!
温帯低気圧のことなら、身近で答えやすいですよね!
では一つずつ掘り下げまーす(о´∀`о)
台風から温帯低気圧に変わると、エネルギーの供給源が「水蒸気の凝結による潜熱→寒気と暖気の位置エネルギー→運動エネルギー」に変わります。
つまり供給エネルギーが多ければ、再び中心気圧が下がって再発達します。
ニュースでも「台風は温帯低気圧に変わって、再び発達する見込みです。」なんて聞いたことありますよね?
だから(a)の「台風から変わった温帯低気圧では、温帯低気圧になった時点から中心気圧が低くなることはない。」は誤り!
発達中の低気圧では、低気圧中心の東側で暖気が北上し、西側で寒気が南下します。
だから(b)の「発達中の低気圧では、低気圧の東側で暖気が北上し、西側で寒気が南下するため、熱は北向きに輸送される。」は正しい!
温帯低気圧の発達時、北側(寒気側)にバルジができますよね。
だから(c)の「気象衛星の赤外画像でみると、低気圧の発達期には、地上低気圧中心の東側の雲域は、その北縁が寒気側にふくらむ。」は正しい!
発達中の温帯低気圧は、地上の低気圧中心と上層のトラフを結ぶ軸が、上空にいくほど西に傾いています。
そして地上の低気圧中心と上層のトラフを結ぶ軸が垂直になるころに、温帯低気圧の成長は終了。
そして衰退期に入る・・・って基本ですよね。
だから(d)の「地上低気圧の中心と上層のトラフとを結ぶ軸が上層ほど西に傾いていると低気圧は発達するが、閉塞過程に入るとこの軸は次第に直立するようになる。」は正しい!
問10の内容は、一般知識で学ぶ内容でしたね。
320ページ