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問 7:雷ナウキャスト
気象庁が発表している雷ナウキャストについて述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)雷ナウキャストは、雷監視システムや気象レーダーの観測結果などをもとにして、雷の激しさや雷の可能性を解析し、1時間後までの予測を行うもので、10分毎に更新される。
(b)雷ナウキャストでは、雷雲の位置を過去の移動に基づいて予測するとともに、統計的手法により盛衰傾向の予測も加味しており、予測の対象時間の途中で新たに発生する雷雲も予測できる。
(c)雷の可能性や激しさを表す活動度は1から4まである。活動度1は、現在、雷は発生していないが、今後1時間以内に落雷の可能性がある状況であることを示している。
② (a)正,(b)誤,(c)正
雷ナウキャストは、雷監視システムによる雷放電の検知及びレーダー観測などを基にしています。
そして「雷の激しさ」や「雷雲の発達の可能性」を1km格子単位で解析しています。
この雷ナウキャストは、1時間後(10分~60分先)までの予測を、10分毎に更新して発表しています。
よって(a)の「雷ナウキャストは、雷監視システムや気象レーダーの観測結果などをもとにして、雷の激しさや雷の可能性を解析し、1時間後までの予測を行うもので、10分毎に更新される」は正しい。
雷ナウキャストでは、雷雲の位置を過去の移動に基づいて予測する?→その通り。
統計的手法により盛衰傾向の予測も加味している?→その通り。
予測の対象時間の途中で新たに発生する雷雲も予測できる?→それは違う。
初期時刻に発雷していなくても、今後発雷すると予測することはできます。
でも初期時刻に雷雲の発生するポテンシャルが全くなかった場合、予測できないのです。
よって(b)の「雷ナウキャストでは、雷雲の位置を過去の移動に基づいて予測するとともに、統計的手法により盛衰傾向の予測も加味しており、予測の対象時間の途中で新たに発生する雷雲も予測できる。」は誤り。
雷ナウキャストは
現在発生している雷雲(今後雷雲となる雲など)の
移動と盛衰の予測だと思っていいね!
雷の可能性や激しさを表す活動度は1から4まである?→その通り。
活動度1は、現在、雷は発生していない?→その通り。
活動度1は、今後1時間以内に落雷の可能性がある状況であることを示している?→ その通り。
もう少し詳しく表現するなら、「今後1時間以内に雷が発生する可能性があることを認識した行動が必要」ということになります。
よって(c)は正しい。
気象庁のホームページで調べた方が詳しいですが・・・
イラスト図解 よくわかる気象学【専門知識編】p 195 〜
らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト<学科専門知識編> p 298 〜
【オンスク.JP】 「気象予報士講座」第 6 章
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