学科一般~過去問私的解説&考察~第61回気象予報士試験・問3

3:混合比

空気塊を断熱的に持ち上げた際の温位と水蒸気の混合比の変化について述べた次の文章の空欄(a)~(d)に入る語句の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

ただし、空気塊が過飽和になることはないものとする。

地表面付近の未飽和の水蒸気を含む空気塊を周囲の大気と混合しないように断熱的に持ち上げる。

このとき、高度の上昇にともなって、持ち上げ凝結高度以下では空気の温位は(a)、水蒸気の混合比(b)。

また、持ち上げ凝結高度より上では空気塊の温位は(c)、水蒸気の混合比(d)。

⑤ (a)変化せず,(b)も変化しない,(c)上昇し,(d)は減少する

地表面付近の未飽和の水蒸気を含む空気塊を周囲の大気と混合しないように断熱的に持ち上げた場合。

当該空気塊は、持ち上げ凝結高度以下において、空気の温位は変化しません。
なので、(a)は「変化せず」。
(※温位とは▶︎用語集「温位」)

はれの
はれの

ここで答えは③④⑤に絞られました。

次!

凝結が起きていない状態なので、水蒸気の混合比も変化しません。

だから(b)は「も変化しない」。

また持ち上げ凝結高度より上では、当該空気塊の水蒸気の一部は凝結しているので、温位は上昇します。
(※温位とは▶︎用語集「温位」

よって(c)は「上昇し」です。

空気塊の水蒸気の一部が凝結しているわけなので、水蒸気の混合比は減少しているはずです。
(※混合比とは▶︎用語集「混合比」

よって(d)は「は減少する」です!

はれの
はれの

だから答えは⑤!

ここに書いてあるよ

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