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問12:予報業務許可事業者への罰金
気象の予報業務の許可を受けている者(「予報業務許可事業者」という)に罰則が適用される事例について述べた次の文(a)~(d)の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを1つ選べ。
(a)予報業務許可事業者が,当該予報業務の目的及び範囲に係る気象庁の警報事項を予報業務の利用者に伝達することを怠った。
(b)気象庁長官による予報業務の改善命令を受けた予報業務許可事業者が,改善命令に違反して業務を行った。
(c)予報業務許可事業者が,予報業務のうち現象の予想を気象予報士以外の者に行わせた。
(d)予報業務許可事業者が,気象庁長官の認可を受けずに予報業務の範囲を変更して業務を行った。
①(a)のみ誤り
②(b)のみ誤り
③(c)のみ誤り
④(d)のみ誤り
⑤ すべて正しい
①(a)のみ誤り
気象業務法の第七章ですね。
予報業務許可を得た事業者は、当該予報業務の目的及び範囲に係る気象庁の警報事項を当該予報業務の利用者に迅速に伝達するように努めなければなりません。(「義務」ではなく「努力義務」)
でも「迅速に伝達できなから」という理由での罰則はありません。
だから(a)の「予報業務許可事業者が,当該予報業務の目的及び範囲に係る気象庁の警報事項を予報業務の利用者に伝達することを怠った。」は誤り。
迅速に伝達せず業務改善命令を受け、その命令にも従わなければ罰則もあるかも。
でもこの問題文には当てはまりません〜
上の吹き出しでも書きましたが、改善命令に違反した業務を行なった場合、30万円以下の罰金に処せられます。(第七章 第四十七条)
だから(b)の「気象庁長官による予報業務の改善命令を受けた予報業務許可事業者が,改善命令に違反して業務を行った。」は正しい。(罰則が適用される)
予報業務許可を受けた事業者が、現象の予想を気象予報士以外に行わせると、50万円以下の罰金に処せられます。(第七章 第四十六条)
だから(c)の「予報業務許可事業者が,予報業務のうち現象の予想を気象予報士以外の者に行わせた。」は正しい。(罰則が適用される)
予報業務許可事業者が予報業務の目的又は範囲を変更しようとするときは、気象庁長官の認可を受けなければなりません。(第三章 第十九条)
この第十九条の規定に違反して認可を受けないで予報業務の目的又は範囲を変更した者は、50万円以下の罰金に処せられます。(第七章 第四十六条)
だから(d)の「予報業務許可事業者が,気象庁長官の認可を受けずに予報業務の範囲を変更して業務を行った。」は正しい。(罰則が適用される)