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問6:数値予報プロダクトの利用
気象庁が作成している数値予報プロダクトの利用に関して述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)数値予報プロダクトの格子点値は、格子の中心に対応する地点の値をピンポイントで表している。
(b)メソモデルの予測結果は、予測領域の境界を通じて全球モデルの予測結果の影響を受けるが、その影響は予報時間が長くなるほど小さくなっていく。
(c)アンサンブル予報におけるすべてのメンバーの予報を平均した予報結果では、各予報要素間の物理的な整合性は保障されていない。
④ (a)誤, (b)誤, (c)正
よく勉強しているあなたなら、(a)の問題文が誤りであることは秒でわかりますよね。
格子点の値は、格子点の周囲の観測所から得られた値を内挿して求めています。
全球モデルの値は、メソモデルの側面境界値に利用されます。
だから「メソモデルの予測結果は、予測領域の境界を通じて全球モデルの予測結果の影響を受ける」はその通り。
でもその影響は予報時間が長くなるほど小さくなっていく。」は誤り。
影響は、予報時間が長くなるほど大きくなります。(第55回試験でも出題された内容です。)
問題文がわざと(?)難しい表現になっているので、私解釈の文章にすると・・・
「アンサンブル予報のにおけるすべてのメンバーの予報を平均した予報結果は、物理的に矛盾がないなんて言えません。」と読めます。
つまり、「アンサンブル予報の予報結果は、物理的に矛盾を抱えてます。」ということかな。
確かに、全てのメンバーを平均すれば、予報精度が良くなるはずなのですが…
系統的誤差を減らせるわけではないし
アンサンブルするメンバーを、増やせば増やすほど精度が良くなるわけでもありません。
だから、(c)の「アンサンブル予報におけるすべてのメンバーの予報を平均した予報結果では、各予報要素間の物理的な整合性は保障されていない。」は正しいでしょう。
それにしても、文章が意地悪というか、高尚すぎて辛いです〜
イラスト図解 よくわかる気象学【専門知識編】p 214〜
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