学科一般~過去問私的解説&考察~第62回気象予報士試験・問5

5:大気の吸収率

図A、図Bはそれぞれ、中緯度における大気上端から対流圏界面付近までの層と、大気上端から地表面付近までの層のいずれかによる、太陽放射と地球放射の波長ごとの吸収率を示したものである。

この両図の下には波長と吸収に寄与する気体(吸収体)を示している。これらの図について述べた以下の文章の空欄(a)~(c)に入る数値と語句の組み合わせとして適切なものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。

図A、図Bより、波長(a)の紫外線は、大気上端から対流圏界面付近までの層の中でほぼ吸収されてしまい、地表面付近にはほとんど到達しないことが分かる。

図Bでは図Aと異なり(b)による高い吸収率が多くの波長で示されており、このことから図Bは大気上端から(c)付近までの大気の層による吸収率を示したものであることが分かる。

※問題文に掲載されている図は、気象業務支援センターより過去問をダウンロードしてご覧いただくか、書籍「一般気象学」のP118(図5.10)をご参照ください。

② (a)0.3μm以下,(b)水蒸気,(c)地表面

はれの
はれの

図AとBのどちらかが、地表面を含む図です。

問題文より

「図A、図Bより、波長(a)の紫外線」と書かれているので図の左側に注目。

さらに問題文で「大気上端から対流圏界面付近までの層の中でほぼ吸収されてしまい、地表面付近にはほとんど到達しない」というので…

はれの
はれの

(a)は「0.3μm以下」。

ここで③④⑤は除かれます。

続きます。…「図Bでは図Aと異なり(b)による高い吸収率が多く」とあります。

図Bが図Aより吸収率が高くなっているのは…「H2O」とあるので水蒸気。

はれの
はれの

よって(b)は「水蒸気」。

ここで答えは②に決まりますが、(c)も確認します。

問題文より、「このことから図Bは大気上端から(c)付近までの大気の層による吸収率を示したものである」。←水蒸気を多く含む大気の層は対流圏なので

はれの
はれの

(c)は「地表面」!

以上より、答えは②の (a)0.3μm以下,(b)水蒸気,(c)地表面 です!

ここに書いてあるよ

その他の過去問を解いてみた記事はこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓