学科一般~過去問私的解説&考察~第62回気象予報士試験・問12

12:予報業務の許可

気象の予報業務を行おうとする者が、気象庁長官の許可を受ける際に要件として求められる事項(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。

(a)当該予報業務における予報を迅速に利用者に伝達する施設及び要員を有すること。

(b) 当該予報業務に必要な予報資料の収集の施設及び要員を有すること。

(c) 当該予報業務に必要な予報資料の解析の施設及び要員を有すること。

(d)以前に気象の予報業務の許可の取消しを受けた者である場合、その取消しの日から2年を経過していること。

③ (a)誤,(b)正,(c)正,(d)正

(a)予報を伝達する施設及び要員

「予報を迅速に利用者に伝達する施設及び要員を有すること」は許可を受けるためにの要件に含まれません。

よって(a)の「当該予報業務における予報を迅速に利用者に伝達する施設及び要員を有すること。」は誤り!

(b)予報資料の収集の施設及び要員

許可を受けるために必要な以下の要件より

  • 当該予報業務に必要な観測資料やその他の予報資料の収集の施設及び要員
  • 当該予報業務に必要な予報資料の解析の施設及び要員
  • 当該予報業務の目的および範囲に係る気象庁の警報事項を迅速に受けることができる施設及び要員

(b) の「当該予報業務に必要な予報資料の収集の施設及び要員を有すること。」は正しい!

気象業務法 第三章(許可の基準)第十八条 第一項 第一号

(c)予報資料の解析の施設及び要員

許可を受けるために必要な以下の要件より

  • 当該予報業務に必要な観測資料やその他の予報資料の収集の施設及び要員
  • 当該予報業務に必要な予報資料の解析の施設及び要員
  • 当該予報業務の目的および範囲に係る気象庁の警報事項を迅速に受けることができる施設及び要員

(c)  の「当該予報業務に必要な予報資料の解析の施設及び要員を有すること。」は正しい!

気象業務法 第三章(許可の基準)第十八条 第一項 第一号

(d)予報業務の許可の取消しを受けた者

以前に予報業務の業務の停止や許可を取り消されていても、審査した結果、基準に適合していると認められた場合

その取消しの日から二年を経過していれば・・・

気象庁長官は許可しなければならない。(←結構キツイ文言ですね。)です!

よって(d) の「以前に気象の予報業務の許可の取消しを受けた者である場合、その取消しの日から2年を経過していること。」は正しい!

気象業務法 第三章(許可の基準)第十八条 第二項 第二号

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