雲の種類ごとの特徴と見分け方・名前~新種雲11種や成層圏・中間圏の雲とは

雲の種類と見分け方

この記事でわかること

  • 基本の雲「10種雲形」
  • 10種雲形の見分け方
  • 新種の雲11種
  • 超高層にできる珍しい雲

雲オタクの私が
お伝えします!

YES・NOで雲の名前を調べる

毎日「今日は良い雲だなぁ(о´∀`о)♡」とつぶやく雲オタクの私がお伝えする「雲の種類」と「簡単に見分けられる特徴」をまとめています。

基本の名前だけじゃなく、雲には様々な名前があります。

それぞれの雲が、どんなでき方をしているのか、新種雲11種や、超高度(成層圏・中間圏)にできる雲もお伝えします。

各雲ができる仕組みも知れば、見分けるのが簡単になりますよ!

基本の雲の種類(気象学的な雲の種類)

いわゆる基本の雲の種類っていうのは、10種類で「十種雲形」などと呼ばれていて
全ての雲は、このどれかに属することになっています。

地上から高い順に一覧表にまとめた「基本の雲10種一覧表」です。

雲底の高さ 雲の名前【十種雲形】 よく聞く
雲の俗称
高いところ 巻雲 すじ雲
かぎ雲
巻積雲 うろこ雲
いわし雲
さば雲
巻層雲 すじ雲
かすみ雲
霧状雲
中くらいの高さ 高積雲 ひつじ雲
レンズ雲
高層雲  
乱層雲 雨雲
低いところ
(低いところから上空まで)
層積雲  
層雲  
積雲 わた雲
積乱雲 入道雲
かみなり雲

 

この雲の種類って、見分けるポイントとなる特徴

  • 高さ

これだけ!

はれの
はれの

しかも

  1. 高さは3種類のみ
  2. 形は立体的なのか・平面的なのか

という特徴を捉えるだけなので、すぐに覚えられます♪

ではそれぞれの雲の見分け方・でき方を、詳しく解説していきます。

空の「高いところ」にある雲の種類と見分け方・でき方

空の高~いところにある雲(上層)は、大きく分けて3種類!

その高さは、地上から約5000m~13000m!(温帯地方)

  • 極地方では約3000~8000m(低い)
  • 熱帯地方では約6000~18000m(高い)
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巻雲

  1. 巻雲の形
    • 描いたような形
    • 筋のように見える形
    • 鳥の羽のように見える形
    • 釣り針のような形
  2. 巻雲の特徴・見分け方
    • ものすごく高いところにある(地上から遠くに見える)
    • 白い
    • 薄くて空が透けて見える

巻雲の主なでき方

空の高いところで「少しの水蒸気」が「少しの上昇気流」に持ち上げられて氷の粒となってできる。

基本的に単独でできる巻雲の場合、とっても空が高く見えて、青空もキレイに見えます!

はれの
はれの

巻雲から雨は降りません!

上空の風によって形も様々です。

ハケで描いたような形から、上空の風が強いことがわかります。

上空はとっても寒いので、水ではなく氷の粒でできています。

はれの
はれの

積乱雲の上部にできる巻雲もあるよ!

▲「基本の雲10種一覧表」に戻る▲

巻積雲

  1. 巻積雲の形
    • 魚の鱗に似た形 
    • 小さい塊の雲が一定の間隔で並んでいるように見える形
    • 空に手を伸ばしたとき、雲の塊が指1本の幅より小さい
  2. 巻積雲の特徴・見分け方
    • ものすごく高いところにある(地上から遠くに見える) 
    • 白い  
    • 雲の間から空が見える  
    • 小さな同じ形の雲がたくさん広がっている(魚の鱗に似てる)
巻積雲の主なでき方

空の高いところで、ある範囲でまんべんなく同じくらいの強さの上昇気流があり、空気が持ち上げられてできる。

子供のころ「鱗(うろこ)雲だよ~」と教えてもらった雲のことです。

空一杯に広がることはないし、わりと短時間で形を変えてしまいます。

低気圧の温暖前線の前触れだと小学校で習いましたが、そうとも限りません!
(雲だけで天気予報はできません~)

さざ波のように、雲がシマシマになっていたら、シマシマラインと直角に強い風が吹いています。

上空はとっても寒いので、水ではなく、氷の粒でできています。

うろこ雲とひつじ雲の見分け方がわからない時は…→よく似た雲の見分け方

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巻層雲

  1. 巻層雲の形
    • オーガンジーの布のように薄く広がっている
    • 太陽・月にかかっても太陽・月が見える
    • 太陽・月にかかると虹のような輪が見える
  2. 巻層雲の特徴・見分け方
    • ものすごく高いところにある(地上から遠くに見える)
    • 白い
    • 薄いヴェールみたい
巻層雲のでき方

空の高いところで湿った空気があり(流れてきて)、寒いので水蒸気が氷粒になってできる。

太陽や月の周りにできる虹の輪は、昔から「日暈(ひがさ)」「月暈(つきがさ)」を呼ばれています。

今日は雨は降らないけど、明日以降は雨が降るかもしれませんね。

急激ではないですが、徐々に雨になることが多いです。

上空はとっても寒いので、水ではなく、氷の粒でできています。

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空の「中くらいの高さ」にある雲の種類と見分け方でき方

空の中くらいの高さ(中層)にある雲も、大きく分けて3種類!

その高さは、地上から約2000m~7000m!(温帯地方)

  • 極地方では約2000~4000m(低い)
  • 熱帯地方では約2000~8000m(高い)

中層、つまり中くらいの高さにある雲なのに「高積雲」とか「高層雲」というまぎらわしい名前がついてます。

因みに高いところ(上層)にある雲には「高」の字はついてませんね。
※上層の雲は「巻雲・巻積雲・巻層雲」

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高積雲

  1. 高積雲の形
    • 羊のようなモコモコ
    • ロール状
    • 板状
  2. 高積雲の特徴・見分け方
    • 低くはない高さにある
    • 同じような形の雲がたくさん並んでいる
    • 白または灰色
高積雲のでき方

空の中くらいの高さで、何らかのやや強めの上昇流が起きて、空気が持ち上げられることによってできる。

いわゆる「羊雲」です。

でも必ずしも羊の形というわけではなく、高さが中くらい(中層)で、立体的な雲のことです。

  • 冷たい空気の上に、温かい空気があった場合
  • 風の強さが、上下で大きく違う場合
  • 風が波打って、空気が上下に動かされた場合

など、色々な原因があります。

高積雲があると、巻積雲の時より早く雨が降ることが多いのも特徴の一つ

明日は雨かも?

高積雲は季節や高度によりますが、氷の粒や水の粒でできています。

うろこ雲とひつじ雲の見分け方がわからない時は…→よく似た雲の見分け方

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高層雲

  1. 高層雲の形
    • 空一面に覆うので形とか特にない
  2. 高層雲の特徴・見分け方
    • 高さは中程度
    • 空一面に広がる
    • 色は薄いグレー
    • 太陽は透けて見えたり見えなかったり
    • 「日暈(ひがさ)」「月暈(つきがさ)」は見えない
高層雲のでき方

空の中くらいの高さで温かい空気がゆっくり冷たい空気の上に上がっていくなどしてできる。
温暖前線の雨が降るチョイ手前で見られる雲です。

太陽が透けるほど薄い高層雲は、雨が降らないけど、太陽が見えなくなるほど厚い高層雲は、小雨を降らせる場合があります。

「広い範囲で上昇気流がある」こと。

はれの
はれの

広範囲で上昇流があっても、「高層雲=もうすぐ雨が降る」というわけでもないですよ。

主に氷ではなく水の粒でできています。

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乱層雲

  1. 乱層雲の形
    • 空一面に覆うので形とか特にない
  2. 乱層雲の特徴・見分け方
    • 空一面に広がっている
    • 色は暗いグレー
    • 太陽も月も完全に見えない
    • 低い雲に見える場合もある

乱層雲のでき方

高層雲が徐々に上にも下にも成長して、分厚い層雲に成長することでできる。

雲の一番下は高度2000mくらいまで下がり、一番上は高度5000mくらいに成長することもあります。

厚い乱層雲は厚みが3000mもあるので暗いグレーな空となり昼間でも、どんより薄暗くなります。気分もどんよりです。

はれの
はれの

雨が降ることが多く、「雨雲」として認識してる人も多いはず!

乱層雲の上の方は氷もあるかもしれませんが、基本的に水の粒でできています。

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空の「低いところ」にある雲の種類と見分け方でき方

空の低いところ(下層)にある雲は、大きく分けて4種類!

その高さは、

  • 極地方
  • 温帯地方
  • 熱帯地方

でも同じ。

基本は「地面付近~約2000m」
※ただし積乱雲以外

層積雲

  1. 層積雲の形
    • 丸い形又は平たい形
    • 波のような形
    • 畑の畝(うね)のような形
  2. 層積雲の特徴見分け方
    • 雲の底が低い
    • そこそこ厚みがある
    • 色はグレー
    • まだらに見える
    • 広く広がっている
層積雲のでき方

湿った空気が上昇、又は振動することで、積雲がたくさん集まってできる。

霧じゃないけど、とにかく低いところにできる雲なので、山の上から見ると雲海です。

っていうか、だいたい「雲海」は「層積雲」です♪

完全に空を覆われるわけじゃないけど、雲を下から見るとうす暗い感じ。

空全体に広がる層積雲もあるけど、空の一部にしか広がらない場合もあります。

雲の切れ間から太陽の光が見えて、「天使のはしご」が見れることもあります♡

「あそこに天国が?!」

又は

「とうとう、お迎えが?!」

って感じの空になります。(笑)

層積雲は、基本的に水の粒でできています。

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▶︎層積雲と高積雲の違い&見分け方はこちら

層雲

  1. 層雲の形
    • 「The 層」
    • 一面に同じように広がっている
    • 空にできた霧のよう
  2. 層雲の特徴・見分け方
    • とにかく低いところにある
    • 高くても2000mほど
    • 霧みたい
    • 色はグレー
    • 色にムラがない
層雲のでき方

激しい上昇気流や強い風はないけれど、弱い上昇気流があるときにできます。

はれの
はれの

霧雨を降らすこともありますよ。

層雲は、基本的に水の粒でできています。

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▶︎層雲と高層雲の違い&見分け方

積雲

  1. 積雲の形
    • 子供が絵にかくような雲
    • モコモコの形
  2. 積雲の特徴・見分け方
    • 雲の底が低い
    • 立体的
    • 縦方向にモクモクしている
    • てっぺんがモコモコしている
積雲のでき方
  • 地面近くが温かい
  • 上層に冷たい空気が入ってきた

等の理由で、強めの上昇気流があるときにできる。

大きな積雲は「雄大積雲」といって、夕立やゲリラ豪雨の雲になるかもしれません。⇩

子供のころは「入道(にゅうどう)雲」って名前で呼びましたよね!(^^)

大きく成長した「入道雲」が、「積乱雲」です。

  • 夏の蒸し暑いとき
  • 冬の寒いとき
  • 台風の後

など1年中できます。

背の高くない積雲は、水の粒でできています。

▲「基本の雲10種一覧表」に戻る▲

▶︎雄大積雲と積乱雲の違い&見分け方

積乱雲

  1. 積乱雲の形
    • 金床(かなとこ)の形
    • めちゃくちゃでかいモコモコ
    • 下と上が平ら
  2. 積乱雲の特徴・見分け方
    • 雲の下部は低く、上部は高い
    • 一つの塊で縦にも横にも大きい
    • 雲の下の部分は暗い(グレー)
    • 雷の音が聞こえる
    • 雲の上部が平ら
積乱雲のでき方

地上付近と上空の高いところの気温差が大きな時に、強い上昇気流が起きることが原因でできる。

金床(かなとこ)って、こういう物です!⇩

積乱雲の上部は成層圏の入り口ギリギリまで届きます。

成層圏では積乱雲は成長できないので、てっぺんが横に広がって「金床(かなとこ)」みたいな形になるんです。

  • 夏:地上付近がものすごく蒸し暑い時
  • 冬:上空に強い寒気が入ってきた時

に積乱雲ができるのです。

巨大な積乱雲だと、大きな雹(ひょう)が降ったり大雨大雪を降らせたり、ラピュタが入っていたり大変です!

▲「基本の雲10種一覧表」に戻る▲

▶︎積乱雲と雄大積雲の違い&見分け方

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新品種の雲!世界気象機関に追加された11種とは?

 レンズ雲とか傘雲とかではない、世界気象機関で2017年に新たに加えられた11種の雲をとは…

  1. Incus(インクス)…耳小骨(キヌタ骨)
  2. Mamma(マンマ)…乳房雲
  3. Virga(ヴァルガ)…尾流雲
  4. Praecipitatio…降水雲
  5. Arcus(アルカス)…アーチ雲
  6. Tuba(チューバ)…管雲・漏斗雲
  7. Asperitas(アスペリタス)…荒々しい波状雲
  8. Fluctus(フルクタス)…波雲
  9. Cavum(カヴム)…穴あき雲
  10. Murus(ムルス)…壁雲
  11. Cauda(カウダ)…尾雲

何じゃこの名前?!と思う雲もあるでしょう。

名前だけではピンとこないので、目撃者の画像で確認しますよ~!

Incus(インクス)…耳小骨(キヌタ骨)

incus(インクス)・・・耳小骨とかキヌタ骨って何だよ?!って思いますよね。

はれの
はれの

インクスの特徴は、上がブワッと広がっていること。

インクスっていうのは、耳の中にある小さな骨の名前で、こんな形してます。⇩

そんなところの骨の名前、知らんしー

きっと、この雲に「インクス」って名前を付けたのは、医者の雲オタクに違いないですー!!!

で、画像でお分かりかと思いますが、インクスは積乱雲の「かなとこ雲」なんですが雲上部の先端が、繊維状に広がっている雲のことです。

Mamma(マンマ)…乳房雲

いや~「マンマ」だなんて~

「乳房雲」だなんて~

そうなんです!

見たまんま、「マンマ」こと「乳房雲」の特徴はおっぱいみたいに下方にポコポコ下がった形です。

乳房の形になる原因は、雲底付近で、一定の間隔で下降流が発生しているためです。

  • 巻積雲
  • 高積雲
  • 高層雲
  • 層積雲
  • 積乱雲

など、色々な雲に現れる「雲底の一部」です。

Virga(ヴァルガ)…尾流雲

Virga(ヴァルガ)は、雲のしっぽみたいに見えるのが特徴で「尾流雲(びりゅううん)」ともいいます。

その正体は、雨なんです!

でも地上に届く前に蒸発してしまうので、人間には「雨」と認識されません。

なんだか儚いですね。

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Praecipitatio…降水雲

Praecipitatio(プレシピタティオ)…降水雲は

雨が一体化している雲のことです。←雨雲は全部雨と一体化してるけど!

特徴は、雲から地上まで下に伸びていること。

尾流雲との違いは、

  • 尾流雲:雨が地上に届く前に蒸発する。
  • 降水雲:雨が地上まで届いている。

ということです。

雲の真下にいたら、大雨や雹(ひょう)に降られてさんざんな目にあいますが、離れてみると美しい降水雲なんだなぁ・・・

東南アジアでは「雨のカーテン」なんて呼ばれることもあるとか。

Arcus(アルカス)…アーチ雲

Arcus(アルカス)…アーチ雲は

水平なロール雲で、積乱雲など特定の雲の前に見られることもあります。

雲の中心の真下より、縁の方が地上に向かって下がっているような…

特徴はお茶碗をひっくり返したように見えること。

「arcus」はラテン語で

と言う意味。

あまり見る機会はありませんが、遭遇したら「この世の終わり感」半端ない雲です!!!

Tuba(チューバ)…管雲・漏斗雲

Tuba(チューバ)…管雲・漏斗雲とは

竜巻の雲のこと!

特徴は雲から伸びる筒状の形。(逆円錐形の場合もあります)

実は竜巻って、この漏斗雲が

  • できる場合
  • できない場合

があります。

空気が湿っている場所で竜巻が発生したときに、できやすい雲なんです。

因みに「漏斗雲」が通過しても、被害なしのこともあるので、危険かどうかの目安にはなりません~

積乱雲や積雲から伸びているように見えます。

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Asperitas(アスペリタス)…荒々しい波状雲

Asperitas(アスペリタス)…「荒々しい波状雲」とでも言いましょうか。

雲マニアなら、一生に一度は見てみたい魅力的な雲です。

特徴は

  • 「異世界感」
  • 「この世の終わり感」

アスペリタス雲は、主に

  • 層積雲
  • 高積雲

  • 雲底の気流が一定ではない
  • 雲底の縁がモヤモヤせずに、ハッキリ・クッキリ

の時に見れるんです。

アスペリタス雲が現れると、絶対雨が降るわけでもなく…

薄くて雨の降らない雲でも見られます。

うん、見たい見たい!

Fluctus(フルクタス)…波雲

Fluctus(フルクタス)…波雲は

マンガみたい!

特徴は、絵に描いたみたいな「波」の形ですねー!!!

この「波雲」ができるしくみは、ケルビン – ヘルムホルツ波で説明がつきます。

上層と下層の空気が違う速度で流れていると、こうなります⇩

時間と共に形が崩れるのが残念!

ずっと見ていたい面白い雲です♪

  • 巻雲
  • 高積雲
  • 層積雲
  • 層雲
  • 積雲

などで見られます。

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Cavum(カヴム)…穴あき雲

Cavum(カヴム)…通称「穴あき雲」は、「punch hole cloud」とも呼ばれ、特徴は、平面になっている雲に突如空いた穴!

穴の形は

  • 楕円
  • 長い楕円

など様々です。

宇宙人が来たみたいでワクワクしますよねー!

穴の真ん中に垂れているのは「尾流雲」です。

雲に穴が開く原因としくみは

  1. 過冷却(※1)の雲の粒(液体の水)が突然凍る。
  2. 近くの空気の飽和水蒸気圧が上がる(増える)。
  3. 近くの雲の粒(液体の水)が蒸発する。←雲の粒が消える。
  4. 蒸発した雲の粒がの氷の粒にぶつかり、凍る。
  5. 4の氷の粒が落下する。←尾流雲になる。

※1:0℃以下でも凍っていない状態

面白いですね~♪

Murus(ムルス)…壁雲

Murus(ムルス)…壁雲は「wall clouds」とも呼ばれます。

特徴は、積乱雲から下に伸びた壁のような雲。

  • 円筒状
  • 壁状

の壁雲があります。

嵐が来るぞ!

Cauda(カウダ)…尾雲

Cauda(カウダ)…尾雲は「テイル・クラウド」とも呼ばれます。

特徴は、本当に尻尾みたいなんです。

でも尾流雲とは違う・・・

カウダの特徴は

  • 積乱雲からのびている
  • 円筒状
  • 積乱雲の壁雲からのびている

カウダは嵐が来る前触れなので、見つけたら頑丈な建物内に避難しましょうね!

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普通じゃない種類の雲と特徴

地球の大気は、上から

  • 熱圏
  • 中間圏
  • 成層圏
  • 対流圏

に分けられていて、通常私たちが見る雲は「対流圏」にできる雲です。

「成層圏」は

  • 上層が温かく
  • 下層が冷たい

温度になっているため、空気の上下移動が少なくて雲ができにくいんです。

でもね!

  • ⦁ 成層圏
  • ⦁ 中間圏

にも雲はできるんですよ!

成層圏、中間圏の雲とは・・・

成層圏にできる雲の種類

実は、成層圏にも度々雲ができます。

代表的な雲は真珠母雲(しんじゅぼぐも)。

英語では「Mother of pearl clouds」と呼ばれています。

真珠母雲の特徴は、アコヤ貝の内側の虹色に似たキレイな色!

個人的には「アワビの会の内側」なイメージですが。←アワビ大好き♡

高度20~30kmあたりにできます。

北極や南極の冬にできます。

真珠母雲の成分は

  • 水蒸気
  • 硝酸
  • 硫酸

など。

塩素原子を出してオゾン層を破壊すると考えられています。

学者さんたちには

  • 「極成層圏雲(きょくせいそうけんうん)」
  • 「極成層雲」
  • 「Polar stratospheric clouds,(PSC)」

と呼ばれています。

中間圏にできる雲の種類

中間圏にも、成層圏と同じように虹色の雲ができることがあります。

「夜光雲(やこううん)」とも呼ばれます。

特徴は

  • 日の出前
  • 日没後

にみられ

  • 高緯度地域
  • 季節は夏

にできます。

成分は「氷」

主な夜光雲ができるしくみ

「大気の大循環することで、冷たい空気と温かい空気が出会うこと」が原因と言われています。

他にはロケットの排気が原因でできることもあるので、JAXAのロケットが飛んだ日は、関西でも観測されたことがあります!!!

夕焼け・朝焼けより、ぼんやりしています。

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雲の種類まとめ

基本の10種雲形

  1. 巻雲
  2. 巻積雲
  3. 巻層雲
  4. 高積雲
  5. 高層雲
  6. 乱層雲
  7. 層積雲
  8. 層雲
  9. 積雲
  10. 積乱雲

新種11種

  1. Incus(インクス)…耳小骨(キヌタ骨)
  2. Mamma(マンマ)…乳房雲
  3. Virga(ヴァルガ)…尾流雲
  4. Praecipitatio…降水雲
  5. Arcus(アルカス)…アーチ雲
  6. Tuba(チューバ)…管雲・漏斗雲
  7. Asperitas(アスペリタス)…荒々しい波状雲
  8. Fluctus(フルクタス)…波雲
  9. Cavum(カヴム)…穴あき雲
  10. Murus(ムルス)…壁雲
  11. Cauda(カウダ)…尾雲

新種はどれも基本の10種類の雲形の変形なのですが

どれも心ときめく雲です。(ときめくのはオタクだけか…)

更に超高度にできる雲として

  • 成層圏:真珠母雲ができる。
  • 中間圏:夜光雲ができる。

も紹介しました。

それぞれの雲の特徴を理解し、自然科学への理解も深まりますし

できるしくみがわかれば災害から逃れることも可能です。

ぜひ雲の種類を知ることで、日ごろの生活やうんちく披露にお役立てください♪