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風が強い理由は、多くの場合、狭い範囲で気圧の差が大きいから。
他にも風が強く吹くパターンをわかりやすくイラストで解説しています。
雲ひとつない晴れなのに風が強い!
雨は降らないのに風が強い!!!
今日はなぜこんなに風が強いの〜?
狭い範囲で気圧の差が大きい場合が多いけど、風が強く吹くには色んなパターンがあるよ。
「狭い範囲で気圧の差が大きい」かどうかは天気図の等圧線の間が狭いかどうかでわかるんですが・・・
「だから等圧線の間が狭かったら、どうして風が強いんだ?」
っていうのをイメージ図で説明していきます!
今日風が強いのは狭い範囲で気圧の差が大きいから
風が強いな〜と思った日は、たいてい狭い範囲で気圧の差が大きくなってる。
天気図で見ると、こんな風に線と線の間が狭くなっています。↓
引用元:気象庁
この線を「等圧線」といいます。
「狭い範囲で気圧の差が大きい」=「等圧線の間が狭い」
だから等圧線の間が狭いところでは、強い風が吹きます。
「等圧線」って、知ってるようでイマイチわかってないわ〜という方には、もう少し突っ込んで解説します。
天気図の等圧線は、地図の等高線と同じようなものです。
「等高線」は地面の高さを表しています。
上の地図だと、下のような起伏になりますよね!
天気図の等圧線の場合、この低気圧↓の断面を見てみると・・・
引用元:気象庁
等圧線は黄色い方が気圧が低くて、紫の方が気圧が高くなっています。
等圧線が斜めに伸びる根拠として、赤い横線を入れてますが、ごちゃごちゃするので外してみましょう。
「等圧線の間が狭い」ということは
等圧線の間の距離が〇mだったら狭い・広いということではなく、「他と比べて」という相対的なことです。
上のイメージ図からわかることは…
- 右側:等圧線の間が狭い→(相対的に)風が強い
- 左側:等圧線の間が広い→(相対的に)風が弱い
ということになります。
では次に、なぜ等圧線の間が狭いと風が強く吹くのかというお話!
狭い範囲で気圧の差が大きい(等圧線の間が狭い)と、風が吹く理由をイメージ図にしました。
下の図では、気圧を色で表現しています。
左側が気圧が高く、右側が気圧が低くなっています。
- 上の段の等圧線は2本→間が広い
- 下の段の等圧線は5本→間が狭い
「気圧の差による風の強さ」は赤い矢印で表現しました。
単純に「同じ広さの場所なら等圧線の数と風の強さは比例する」感覚でイメージするとわかりやすいです。
上の方は等圧線が2本なので、2風力。
下の方は等圧線が5本なので、5風力。
※「風力」はわかりやすいように作った単位なので実在しない単位です。
下の方は上の方より3風力強い風になります。
では、どんな時に「等圧線の間が狭い」状態になるのか?を次でお話ししましょう。
風が強くなるのはこんな時
台風でもないのに風が強く吹くのってどんな時なのか、集めました!
引用元:気象庁
上空に寒気が入ってくると、低気圧が元気に発達します。
冬の北海道付近では、低気圧が台風並みに発達して「980hPa」くらいになることも珍しくありません。
また、春も風が強くなることが多い季節。
「春の嵐(メイストーム)」など、テレビでも聞いたことがあるでしょ?
東京では「一番強風が多い季節」が春なんですよ。
春の強風といえば「春一番」が有名で、昔は漁師の命に関わる怖いものでした。(今でも危険)
積乱雲は強風も連れてきます。
例えば「ダウンバースト」や「マクロバースト」。←名前は違っても同じもの。
ダウンバーストは、積乱雲の中で生まれた冷たい空気がドーン!と地面に落ちてきたとき、その冷たい空気が一気に水平に広がる現象です。
次の動画では、音声なしでもアニメーションがわかりやすいので、なんとなくダウンバーストがどんなものかイメージできると思います。
自分の真上に積乱雲がなくてもダウンバーストの風は来るので、地表にいる私たちは「突然強風が吹いた!」と感じるのです。
日本でもアメリカほどではないものの、竜巻は発生しています。
でも竜巻の寿命が「数分〜数十分」なので、自分の目で見たって人の方が少ないでしょうか。(私もまだ見たことないです。)
次の動画は埼玉県で撮影された竜巻です。
電線が切れてしまったのか、動画内では火花が散る様子も見られました。
竜巻は「大気の状態が不安定」で積乱雲が発達する時に発生しやすく、日本での被害は次のようなものが多いです。
- ビニースハウスの倒壊。
- 屋根瓦が飛ぶ。
- 家屋倒壊。
気象庁が竜巻予報を出してくれているので、必要に応じて利用してください。
つむじ風は竜巻と違って晴れた時に発生します。
サッカー場や、学校のグラウンドなどで度々発生して話題になりますね。
↓この動画のつむじ風は、アウトドア用の椅子やテーブルも巻き上げています。
子供の頭に当たったら…と思うとヒヤヒヤするー!´д` ;
「だし」だの「おろし」だの、なんだか料理用語みたいですが、気象のお話です。
それぞれ強い風のことですが、もう少しだけ突っ込んだ説明を書きます。↓
細長い峡谷の先に平野や海がある場合、谷から平野や海に向かって吹く強い風のこと。
節水シャワーと同じ原理で、狭い峡谷を通る時、風は強くなります。
山を超えて斜面を吹き下ろす強い風のこと。
「だし」も「おろし」も大気と地形がもたらす強い風で、昔から農業や漁業への被害が見られました。
良い天気の日でも、海辺や湖のほとりではセットした髪がグシャグシャ…
なんて経験がありますよね。
それ、とっても良い天気だからこその局地的な風なんです。
良い天気の昼間、陸地は太陽のエネルギーで簡単に暖まります。
でも海水は簡単には暖まりません。
ここで陸地付近と海面付近の気温差が大きくなり、海から陸方向に強い風が生まれるのです。
夜は海風と逆の陸風が発生することもありますが、海風ほど強い風にはなりません。
「風が強い理由」まとめ!
風が強いのは、狭い範囲で気圧の差が大きいから!
狭い範囲で気圧の差が大きいかどうかを見つけるには、地上天気図の等圧線や等温線の間が狭いかどうかでわかることもある。(例外あり)
こんな時に風が強く吹きます。
- 低気圧が発達した場合
- 積乱雲からのダウンバースト
- 竜巻
- つむじ風
- だし・おろし
- 海風など気温差が大きい場合
今日の風、強かったけどどうしてかな?と思ったら、天気図をみたり色々考察してみても良いですね。
空気は目に見えなくても、かなり力持ちです!
風速5mってどれくらい強い風?
楽しみにしていたイベントはできるのか?
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竜巻ってそもそもどういうもの?
映画みたいな人間が吹き飛ばされる竜巻って本当にあるの?
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