【巻雲ができる理由】いつ?どこに?今後の天気は崩れる?

今日は文句なしの良い天気。

東西南北、どの方向を見ても青い空!

雲一つな・・・・・あったわ、雲、あったわ。

ハケで履いたような雲、巻雲ね。

青空に巻雲って絵になるよね。爽やかさマシマシ。

むすめ
むすめ

で、あの巻雲ってどうやってできてるの?

空で何が起きてるの?

と、まぁこんな感じで、久々に娘から質問があったのでまとめてみました。

巻雲はいつできる?

巻雲はいつできる雲なのか。条件をまとめると以下のようになります。

  • 上空に弱い上昇流がある時にできる。
  • 晴れ、曇り、雨、嵐のどんな天気の時にもできる。

めちゃくちゃ簡単に言ってしまうと、巻雲のみならず「雲」が発生しているのだから、上昇流がある時に発生します。

とりあえず「巻雲があるなぁ」と肉眼で確認できるのは晴れてる時なので、晴れの日にもできますよね。

曇りの日は、巻雲より下層の雲があるせいで、もし巻雲があったとしても見えないので「巻雲はないな」と思うかもしれませんが・・・

見えないだけで巻雲ができている可能性もあります。

巻雲はどこにできる?

巻雲ができるのは、一般に高度5000m以上です。温度は-25℃以下。

基本的におなじみの巻雲は、青空に刷毛で描いたようなフワッとした雲ですが…

巻雲

上空で脊梁山脈に直角な方向で風が吹いている時、山脈に沿ってできる巻雲もあります。(地形性巻雲)

地形性巻雲

その他、積乱雲のてっぺんにできる巻雲もあります。

積乱雲の上部に広がる巻雲

巻雲は何によってできる?

巻雲は空の高いところの、とっても気温の低いところにできるので…巻雲を形成している雲粒は水ではなく氷です。

また、あのフワッとした形を作っているのは上空の風です。

また、地上から見る巻雲は、このように見えているのではないでしょうか?↓

でも実際は、氷の粒が成長しながら落ちつつ・・・風に流されているので、こうなってます。↓

雲粒は落ちながら風に流され(飛ばされ?)、蒸発するので巻雲は風下の方でフワッと消えています。

綺麗ですね〜

巻雲があると天気は崩れる?

空に巻雲が現れたとしても、今後天気が崩れるとは限りません。

地域によっては「ハケではいたような雲が出ると時化る(しける)。」と言われたりしますが、巻雲は直接雨雲が発生する要因になるわけではありません。

ただ、巻雲が徐々に増え、濃密な雲になるようだと天気は下り坂だと考えて良いと思います。

巻雲が現れた=今後〇〇な天気!

という観天望気や占いはありませんが、「雲一つない快晴▶︎巻雲のある爽やかな晴れ▶︎翌日雲多し」くらいに考えて、天気予報をチェックしてください。

まとめ

巻雲は上空に弱い上昇流がある時に発生する氷粒でできた雲です。

とても高いところにできる雲で、雲粒(氷の粒)が落ちながら風に流され、独特の美しい形を作ります。

巻雲自体は雨を降らせる雲ではないですが、巻雲が濃密な雲になるようなら天気は下り坂と考えて、天気予報を見てくださいね。