雹(ひょう)とは?あられとの違い・最大サイズや世界記録とその被害の大きさに愕然!

雹とあられの違いと世界最大記録

ここでは雹(ひょう)について、全てを語ろうと思う。

雹(ひょう)とは何なのか? 

  • 「霰(あられ)との違い」
  • 「雹の生まれるメカニズム」
  • 「最大サイズ」
  • 「世界記録」…

更に、恐ろしい被害を出した歴史も解説します!

異常気象なの?!

雹(ひょう)で愛車がボッコボコになったんだけど、保険は使えるの?

自宅の被害(雹災)の保証は???

など、雹(ひょう)のすべてをギュっとまとめますよ!

そもそも雹(ひょう)って何?

雹(ひょう)、それは気象予報士も興奮してしまう気象現象。

雹(ひょう)とは

直径5mm(ミリメートル)以上の大きさの

空から降ってくる氷の塊である。

一般的に球形だけど、不規則な凸凹の丸くない雹(ひょう)もあります

色は透明、又は乳白色

透明と乳白色が層のようになることもありますよ。

雹(ひょう)とよく似た霰(あられ)との違いは・・・

雹(ひょう)と霰(あられ)の違い

雹(ひょう)と霰(あられ)の違いは

  • 雹(ひょう):直径が5mm以上
  • 霰(あられ):直径が5mm未満

これだけ!

雹(ひょう)が降る原因・メカニズム

雹(ひょう)も霰(あられ)も生まれや育ちは同じです。

生まれは、積乱雲(入道雲・かなとこ雲とも言う)の上の方。

水蒸気から小さな小さな氷の粒として生まれました。

そんな雹(ひょう)の成長過程は…

  1. 積乱雲の上部で、氷の粒として生まれる。(雹のたまご)
  2. 氷の粒が雪に成長する。
  3. 0℃以下なのに凍っていない過冷却の小さな水滴と衝突する。
  4. 雹のたまごの表面で、衝突した過冷却の水滴が付着して凍る。
  5. 重くなって落下する。
  6. 過冷却の水滴に衝突・付着→雹のたまごが成長。
  7. 雹のたまごが、積乱雲の中の激しい上昇気流で上昇。
  8. 過冷却の水滴に衝突・付着→雹のたまごが成長。
  9. ※5~8を繰り返して雹のたまごが成長する。

雹(ひょう)は、積乱雲の中で金平糖のように、周囲の水滴と結合しながら成長します。

積乱雲の上昇流がそれほど強くなくて、直径5mm未満の大きさで地上に落ちてくれば「霰(あられ)」。

積乱雲の上昇流がとても強くて、なかなか地上に落ちてれず、5mm以上に成長した氷の粒が「雹(ひょう)」なんです。

雹(ひょう)が降るかどうかは、積乱雲のパワー次第ってことですね。

雹(ひょう)が多い季節はいつ?

雹が多い季節は、「4月から9月」

特に多いのが「5月から8月」

「5月、6月が多いよ!」という学者さんもいますが

ピークは

  • 5月下旬
  • 7月下旬

というデータもあります。

も雹(ひょう)がは降りますが、霰(あられ)の方が多いですね。

どこかのサイトに「冬は積乱雲が発生し難いので」というザックリな説明がありましたが…

冬も積乱雲はたくさん発生します!

特に日本海沿岸地域に、積乱雲が多く発生します。

冬に雹(ひょう)は少ない理由は

気温が低いために

  • 積乱雲の身長が伸びにくいこと(夏より上下方向のサイズが小さい)
  • 積乱雲の中で水より雪(氷)が多いこと

ということが原因で

  • 霰(あられ)が雹(ひょう)まで成長しない
  • 氷の粒同士がぶつかっても固い氷にならず、フワフワの雪になる

という結果になるからだと思います!

雹(ひょう)の落下速度

雹(ひょう)の落下速度、つまり落ちてくる時の速度がどれくらいなのかは

雹の大きさによって違います!

雹(ひょう)の直径と落下速度を「秒速」と「時速」でまとめました~(^^)

雹の直径雹の落下速度
秒速(m/秒
雹の落下速度
時速(km/時間
5mm10m/秒36km/時間
10mm(1cm)14m/秒50.4km/時間
20mm(2cm)20m/秒72km/時間
50mm(5cm)32m/秒115.2km/時間

⇧上の数値はザックリとしたものですが

直径が5cmになると、時速100km超すんですね!怖い!!!

なぜ雹は「雹(ひょう)」っていうの?語源は?

雹(ひょう)はなぜ「雹」と書き、「ひょう」と読むのか・・・

諸説ありますが、

  • 「雹」と書くのは、「雨が氷で丸く包まれている状態を表している」。
  • 雹を「ひょう」は氷の雨だから、氷雨と書いて「ひょうう(ひう)」と読む。

と言われています。

私は子供のころ

「雹(ひょう)って強そうな名前…」

と思っていました。←それは豹だ。(笑)

世界最大の雹の大きさは?

世界最大の雹は、いったいどれくらいの大きさなのか…

2012年の春、アメリカのテキサスで直径1mくらいの雹(ひょう)が降ったとニュースになりました。

日本で降った雹(ひょう)で、最大のものは

1917年(大正6年)6月29日に埼玉県(熊谷市)で降った雹(ひょう)かもしれません。

  • 直径:29.5cm
  • 重さ:約3,400g

なんと、かなり大きなかぼちゃサイズです!

雹(ひょう)の被害

日本でも毎年のように、雹(ひょう)が降って被害が出ています。

1933年6月14日・兵庫県

兵庫県播磨地方で鶏の卵ほどの雹(ひょう)が降り

亡くなった方と怪我をされた方あわせて174名

1996年7月3日・九州・東北・関東

埼玉県でゴルフボールくらいの雹(ひょう)が降り

  • たばこ・ねぎ・梨などの農作物
  • 自動車会社の新車6000台

に被害が出ました。

2000年5月24日・茨城県・千葉県

ミカンくらいの大きさの雹(ひょう)が降り

  • 建物の窓ガラスが割れる
  • 木製のドアを貫通・ドアが穴だらけに
  • 負傷者100名以上

世界の雹(ひょう)被害は…

オーストラリア

2014年11月27日 ブリスベンで30分間暴風雨が続きました。

  • 約40人が負傷
  • 車15000台以上
  • 住宅2500軒以上

に被害がありました。

車で移動中に雹(ひょう)のひがいにあった人は

車のフロントガラスは割れ、逃げ場もなく、本当にコワかったと思います。

この雹(ひょう)ひがいとは別に、車で移動中に降雹被害にあった動画があったので

貼っておきますね。⇩

屋外では逃げ場はないし、なすすべもなくて、自然の偉大さを感じます。

インド

1888年4月30日

インド北部にある ウッタルプラデーシュ州でクリケットボールくらい(直径約7cm・重さ170g)の雹(ひょう)が降り

  • 246名の人
  • 1600頭の牛・羊・ヤギ

の命を奪いました。

雹(ひょう)で車がボコボコ!保険は使える?

雹が降って大切な車がボコボコに…(PД‘q。)

こんな時、車の保険料って使えるんです。

保険会社によって、細かいことは分かれますが

普通の車両保険の中で、雹を落下物扱いするので適応されます。

ソニー損保は(うちの車の保険)は、一般型でもエコノミー型でも、適応されます!

良かった!!!

雹(ひょう)被害・家の屋根や外壁への保険は?

住宅の雹(ひょう)被害を補償するのは

一般的にに火災保険の中の「風災保障」です。

「風災保障」の中に、

  • 風による被害
  • 雹(ひょう)による被害
  • 雪による被害

の保証がセットされています。

雹(ひょう)による被害は「雹災(ひょうさい)」と呼ばれ

  • 屋根が壊れた
  • 窓・天窓が割れた
  • 太陽光発電が壊れた

ような場合に保証されます!

家が壊れて欲しくはないけれど…保証されるって知って安心しましたー!!!

大きな雹(ひょう)は異常気象?

異常気象とはある場所で、ある時期に、30年に1回以下で発生する気象現象のこと

ここ30年のうちに、直径10cmの雹(ひょう)が降っていれば

「今日、直径10cmの雹(ひょう)が降っても、異常気象ではない!」ってことです!!!

気象庁の「異常気象データ」を見てみると

たった1日程度の大きな雹が降った現象なんて「異常気象」としてカウントされてないですね。

※2018年7月の大雨は「異常気象」としてカウントされていました。

だから大きな雹(ひょう)が降ろうと、イコール「異常気象」ではないんですよね。

「異常気象」としてカウントされるのは

  • 大雨
  • 少雨
  • 高温
  • 低温
  • 干ばつ
  • 森林火災

などが多いです。

少ないですが

  • 雷雨
  • ストーム(嵐)

もあります。

「雷雨」や「ストーム(嵐)」の中に、雹(ひょう)も降っているかもしれませんけど、雹(ひょう)だけを「異常気象」として記録されるわけではないんですね~。

因みに世界の異常気象の数は、ここ10年間だけを見れば増えています。

異常気象が発生した数
2018 27
2017 25
2016 30
2015 23
2014 20
2013 18
2012 12
2011 14
2010 18
2009 15
2008 20
2007 16

もっと昔のデータもあれば、

「最近は異常気象で~」というお天気トークもできるのですが

個人的には10年くらい、まだまだ期間としては短いなって印象です。

最後の最後で話がそれてしまいました!

ともかく、「大きな雹が降っても異常気象ではない」というのが結論です!

さいごに

雹(ひょう)について、あれこれ書いてきましたが、お楽しみいただけましたでしょうか?

偉そうに語ってきましたが、私は雹(ひょう)がどうやって生まれるのかというメカニズムは勉強しました。

でも実際には見たことがありません!

っていうか、ほとんどの人間は雹(ひょう)がうまれる瞬間なんて見れないですよね?!

そして雹(ひょう)は頻繁には降りません。

実際、農業や産業、人命にも被害が出る雹(ひょう)は恐ろしいものですが

やっぱり気象予報士的には、大きな雹(ひょう)を見てみたいと思うのでした。

ただし、雹(ひょう)は積乱雲から降るので落雷にも注意しなければなりません。

雹(ひょう)が降ったら、落雷から身を守る方法を取るようにしましょう!!!