6時間降水量の意味と目安~大雨の基準は何ミリ?

6時間降水量の意味と目安・大雨の基準は何ミリから? 2

6時間降水量って、大雨の時にテレビのニュースで聞くけど…

むすめ
むすめ

6時間降水量って、6時間に降った雨の量?

そう。
6時間降水量は6時間の間に降った
雨や雪の量。
そのまんまだね!

その名の通り、6時間降水量は「6時間に降った雨量」のことでもありますが

「降水」は

  • あられ
  • みぞれ

も含みますが…

ここでは雨についてお話しします。

※霜と霧のせいで水滴がつくことは「降水」じゃないです。

この記事でわかること
  • 6時間降水量の意味と単位
  • これまでの6時間降水量で一番多かったのは何ミリか
  • 「大雨」になる6時間降水量の目安はあるのか
  • 「記録的短時間大雨情報」の条件・何のために出るのか
  • 大雨注意報・警報が出る目安
はれの
はれの

まずは、6時間降水量〇ミリって、どのくらいの雨なのか?

6時間降水量〇ミリってどのくらいの雨?

6時間降水量どのくらいの雨?
1ミリ6時間の間に1平方メートルに1リットルの雨が降った不要
2ミリ6時間の間に1平方メートルに2リットルの雨が降った要※
5ミリ6時間の間に1平方メートルに5リットルの雨が降った要※
10ミリ6時間の間に1平方メートルに10リットルの雨が降った
20ミリ6時間の間に1平方メートルに20リットルの雨が降った
30ミリ6時間の間に1平方メートルに30リットルの雨が降った

※雨が短時間に降るのか、少しずつ降るのかでも違いますが、雨が降っている瞬間に屋外にいれば濡れます。

上記の表は、あくまで「目安」です。

ある時間帯に集中して降水があり、その他の時間には降水がない場合もあるので、単純に6時間の総雨量(降水量)で判断するのは難しいですね( ˊᵕˋ ; )

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6時間降水量の意味

【6時間降水量の意味】
6時間の積算降水量のこと。
(雨だけではなく、雪・あられ・みぞれ・雹を含む)

【単位:mm】
(ミリメートルだけど、単に「ミリ」と言う)

【単位「mm(ミリ)」の意味】
・雨→そのまま
・雨以外の雪などの降水→溶かして水にして

底が1㎡の容器に溜めた場合の深さ

降水量「ミリ」について、もう少し詳しく書いてます。→降水量〇mmの「ミリ」とは

むすめ
むすめ

じゃあ6時間降水量の予報って、どう見れば良いの?

はれの
はれの

6時間降水量の予報のチェックポイントだね!

では次で「6時間降水量予報のチェックポイント」についてーーーー!!!

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6時間降水量予報のチェックポイント

6時間降水量のチェックポイント
  • 6時間ずっと雨が降り続けそうなのか
  • 天気予報で「大気の状態が不安定」と言われてなかったか
  • 雷や竜巻などが予想されてなかったか

6時間ずっと雨が降り続けそうな場合

静かな雨が「シトシト」降るのか、積乱雲が通り過ぎる時に「ザー‼︎」と降る雨なのかで

はれの
はれの

傘だけじゃなくて、レインシューズ履いた方が良い?

など対応も分かれますよね。

また天気予報で「大気の状態が不安定」と言われていれば、雷ゴロゴロで大粒の雨が降る可能性もあります。

6時間降水量と大雨の目安はないが…

【大雨の目安】
「6時間で100ミリ降ったら大雨」のような目安はない!

でも・・・

例えば・・・「記録的短時間大雨情報」が出るのは、こんな時。

記録的短時間大雨情報が出る時の降水量

記録的短時間大雨情報が出る時の降水量をお話しする前に

「記録的短時間大雨情報って何なのか」を、説明しますね。

【記録的短時間大雨情報の条件】

数年に一度しかないような大雨。
雨量は1時間降水量を参考にしている。
地域ごとの歴代1位や2位の降水量(雨量)を基準に、条件が決まっている。

【記録的短時間大雨情報はどんな時に出るのか】

大雨警報が発表されている時に出る。

【記録的短時間大雨情報は何のために出るのか】

災害が起きるような
めったにない大雨が降ったことを、迅速に伝えるため

過去に記録的短時間大雨情報が出た時

多くは、1時間に100ミリくらいの雨が降っていました

「6時間降水量が600ミリ」というわけではないです。

1時間に100ミリくらいというと、どのくらいの雨量なのかは、こちらで解説しています。→1時間に100ミリの降水量

ちなみに日本で6時間降水量が一番多かった記録

2013年10月16日に大島(東京都)で記録された549.5ミリ

でも6時間降水量が100ミリ越さなくても
1日の降水量が200ミリ越さなくても
「大雨警報」や「大雨特別警報」が出ることはあります。

では、大雨警報や注意報が出る目安は?

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大雨注意報・警報が出る目安は、降水量だけでは決まらない

大雨注意報や大雨警報が出る時
気象庁は降水量だけでは決めていません。

  • 土壌雨量(土の中にどれくらい雨が含まれているか)
  • 主要な河川流域約1km四方の雨量(大きな川が氾濫しそうな雨が降ったか)

などを注意報や警報の基準にしているので

地域によっては、6時間雨量が100ミリを越さなくても「ヤバイ雨」なのです。

6時間降水量についてのまとめ

6時間降水量は

  • 6時間に降った積算降水量のこと
  • 6時間降水量の単位は「mm(ミリ)」
  • 6時間に何ミリ雨が降ったら「大雨」という目安はない
  • 6時間降水量が一番多かった記録は大島で、549.5ミリ
  • 6時間降水量が100ミリ以下でも、大雨特別警報が出たことはある

【おまけ情報】

大雨(洪水)注意報・警報は降水量(雨量)だけではなく

  • 土壌雨量
  • 主要な河川流域約1km四方の雨量

などで決まる。

6時間に549.5ミリ降った大島の大雨は、24時間で824ミリの雨が降りました。

まだ人間は雨雲を消すような技術は持っていないし、これからも雨雲を消すのは不可能だと思います。

だから気象災害の知識は大切だと、常々思います。


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