【毎日更新】2024年11月21日
ここでは、台風26号になりそうな「台風のたまご」の発生状況・予想進路(経路)をお伝えします。(気象庁や海外の気象機関による予報)
また、台風のたまごに対する素朴な疑問にも、イメージしやすいようにイラストを使い解説しています。
ここでは2024年の台風のたまご、現在の状況と
など、超わかりやすいく解説しています。
台風のたまご(2024年)現在の状況
引用:気象庁
2024年11月21日03時
お住まいの地域の防災情報を、随時チェックするようにしてください。
▶︎台風の進路(経路)が曲がる理由はこちらでお伝えしています。
▶︎熱帯低気圧と温帯低気圧の違いについてはこちらでお伝えしています。
▶︎2024年の台風の名前・発生日の記録はこちら→2024年台風の名前と記録一覧表
▶︎2023年の台風の名前・発生日の記録はこちら→2023年台風の名前と記録一覧表
▶︎2022年の台風の名前・発生日の記録はこちら→2022年台風の名前と記録一覧表
▶︎2021年の台風の名前・発生日の記録はこちら→2021年台風の名前と記録一覧表
台風への備え・防災用品など、台風が来る直前では、売り切れて手に入らない!なんてこともあります。
できるだけ早めに揃えましょう!
こちらの記事で、台風への備えに用意しておきたいものをまとめました。
参考にしてください。
※コンピュータの計算も随時変わります。
こまめに気象庁の防災情報・天気予報・台風予報をチェックしてください。
台風についての豆知識をまとめています!→「台風の豆知識まとめ!」
ではここで、気象予報士でなくても
簡単に台風の卵を見つける方法を紹介します!
台風のたまごというのは
・北半球
・東経100度〜東経180度
で生まれる熱帯低気圧のことです。
緯度については言わずもがな、低緯度です。(※赤道に近い海域ではコリオリの力が弱いため、発生しにくい。)
熱帯低気圧は、「北半球では反時計回り」という特徴があります。
だから風向windy.comなどで左回りに動く風を探すの良いと思います。
Windy.comで以下の条件の場所があれば、台風のたまごが生まれている可能性大です。
- 反時計回りに風が吹いている
- 雨雲が発達している(赤色)
- 雷マークあり
気象庁の天気図より早い時期から、要注意な低圧部を表示しているzoom.earthというサイトもあります。
zoom.earthは、アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)が発表している情報を掲載しています。
台風になりそうな低圧部が紫の点で表示されますが、必ず台風になるわけではありません。
台風のたまごが生まれやすい時期は?
台風のたまごが生まれやすい時期は
6月〜10 or 11月。
台風は一年中生まれるので、たまごも一年中生まれています。
ちなみに統計によると、一番「台風のたまごが生まれない日」が長く続くのは2月中旬です。
では次に、台風のたまごってどんな条件の時に生まれるのか、簡単な言葉で説明します!
台風のたまごが生まれる条件は?
台風は、17m/秒より速い風が吹く熱帯低気圧のことです。
つまり「台風のたまご」とは・・・
今のところ「17m/秒より遅い風が吹く熱帯低気圧」だけど、これから17m/秒より速い風が吹くようになるかもしれない熱帯低気圧のこと。
大まかな条件は次でお話しします。
台風のたまごが生まれる条件として、熱帯低気圧が生まれる条件はこちら。↓
- 海面付近の水温が26〜27℃以上
- 上空に冷たい空気がある
- 低いところに水蒸気を多く含む空気がある
- 赤道直下ではなく、緯度5度くらいから北極・南極側(コリオリの力が働くところ)
気象学の教科書で習うような、ざっくりとした説明ですが
台風のたまごについての基本中の基本条件です!
まず台風のたまごが生まれるには、積乱雲が生まれやすい条件でないといけません。
積乱雲が生まれやすい条件とは、「上空に重い空気(冷たい空気)」があること。
下に軽い空気(暖かい空気)
上に重いものがあって、下に軽いものがあれば
バランスが悪いので、場所を入れ替わろうとします。
このとき、下の軽い空気(暖かい空気)が、たくさんの水蒸気を持っていれば
上に昇る時に、雲を作ります。
そこで生まれるのが積乱雲!
この積乱雲が、
- たくさん集まったり
- パワーアップしたり
- 他の理由もあったり
という場合に、台風のたまごが生まれるのです。
「だから他の理由もあったりって何?」と思った方のために
次で、もう少し突っ込んで解説します!
台風のたまごが生まれる、もっと詳しい(突っ込んだ)条件を説明するには
台風の両親って誰なのかを紹介せねばなりません。
こちらです!↓
はじめまして。
暖かい海面水温です!
はじめまして。
大規模な空気の流れです!
※ツッコミコメントは受け付けておりません。
台風のたまごが生まれるためには、海面の水温が高いことは、必須条件です!
そして最近の研究では、地球の「大規模な空気の流れ」との関係もわかりつつあります。
台風の母親「大規模な空気の流れ」の性格は5種類あり、次のような呼び名です。↓
では、一つずつ説明しますね。
北側で貿易風(偏東風)の東風が吹き
南側で太平洋の西側で生まれたモンスーン(季節風)から西風が吹き
反時計回りの渦ができて、台風のたまごが生まれる。
貿易風(偏東風)の東風と
モンスーン(季節風)の西風が正面衝突して
積乱雲が次々に生まれて、やがて台風のたまごとなる。
モンスーンジャイアとは、モンスーン渦のことで
大きな反時計回りの渦です。
反時計回りの流れのおかげか、よく台風のたまごが生まれます。
※モンスーンジャイアの「ジャイア」は「gyre=渦」です。
偏東風(貿易風)の東風が蛇行した時に
・時計回りの渦
・反時計回りの渦
が生まれます。
反時計回りの渦の近くでは、台風のたまごが生まれやすくなります。
台風の南東側には、時計回り(高気圧性)の渦ができます。
そのまた南東側には、反時計回り(低気圧性)の渦ができて
台風のたまごが生まれます。
このように、台風のたまごを産む母親には、5パターンの性格(?)があると考えられています。
でも母親の性格は、5パターンのうちどれか、ではなく
5パターンのうち、1つか2つ以上の性格を持っている、と考えられています。
ちなみに、海面の水温が高いのに台風のたまごが生まれないことがあります。
コリオリの力(この場合、渦を呼ぶ力)も、水蒸気が水になった時に生まれるエネルギーもあるのに!
その理由は…
母親:大規模な空気の流れがいないから!!!
台風、まさかの有性生殖!(〃∇〃)
では次に、「台風のたまごは駆除できないのか」という疑問にお答えします!
台風のたまごは破壊できる?
台風のたまごを破壊することはできません!
約100年前の日本人は
「100年後には、台風の発生を予測できる上に、台風を大砲で破壊できるようになる。」
と、科学の進歩を期待して、かなり危険な予想をしていました。
確かに科学は進歩しました。
でも現代の科学を持ってしても
台風どころか、ゲリラ豪雨にも手を焼いているのが現状です。
例えば、人工的に雨を降らせる仕組み(ドライアイスやヨウ化銀を使う)で
台風のたまごに、強制的に早めに雨を降らせれば、台風のたまごが消滅するかも?
いやいや、この↑の方法では、5%くらいしか雨の量は増えないっていうし。
そんなわけで
現在の科学では、人工的に雨を降らすのも難しいのです。
台風なんて、とてもじゃないけど
相手がデカすぎて、どうにもこうにもなりません!
じゃあ、いつか台風のたまごを破壊できる日は、来るのでしょうか?
私は無理だと思います。
台風は地球の大きな力の一つです。
避難所を充実させて、仕事や学校を休むのが一番です。
では次に、「温暖化で、台風のたまごは増えるのか?」というお話しをします〜
台風のたまごは温暖化で増えるのか?
温暖化シミュレーションは、いくつかあります。
日本のプロ中のプロ研究者たちが、コンピューターで計算したところ…台風のたまごは、温暖化で減る。
と考えられる。
温暖化で台風の発生数が減る理由は
温暖化によって、地球の空気全体が暖かくなり
台風のたまごが生まれるのに必要な
空気の上下の重さ(暖かい・冷たい)の差が小さくなるから!
だから、台風のたまごが生まれる回数は減ると予想されているのです。
ただし!
台風のたまごが生まれにくい代わりに、生まれた時のエネルギーはデカイ!
つまり、温暖化により
台風は大きく、風も強く、雨も激しくなると予想されているのです。
でもね。
コンピューターのシミュレーションでは「日本に来る台風の数も減る」となっています。
だから「日本に来る台風の数は減るけど、来た時はめっちゃ怖いかも!」と覚えておいてください。※あくまでもコンピュータによる予想です。
台風のたまごについてのまとめ
2024年現在、台風のたまご(熱帯低気圧)の現在地と今後の予想と
台風のたまごについてお伝えしました。
- 生まれやすい時期は「6月〜10 or 11月」。
- 生まれる条件は「上空に重い(冷たい)空気があり、父親(暖かい海面)と母親(大規模な空気の流れ)が揃った時」。
- 現在の科学を持ってしても「破壊できません」。
- 台風のたまごは、温暖化で「減ります」。
台風のこと、まだお伝えしたいことがいっぱいあるので
また別記事で紹介したいと思います!
その他、台風についての素朴な疑問をまとめています。
↓ ↓ ↓
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台風の目って、晴れなの???
などなど、お話ししてます!