ホーム気象予報士試験に役立つお話ミニテスト集ミニテスト 大気の構造ミニテスト 2021年12月9日 SHARE ツイート シェア はてブ LINE 対流圏から熱圏までの鉛直構造に関する知識は基本中の基本。 気温の変化や紫外線との関係も必須です。 あなたの知識の確認のため、ぜひミニテストを活用してください! 大気の鉛直構造01 対流圏から熱圏までの構造と気温などについてのミニテスト 1 / 11 Category: 大気の構造 次の文は大気の構造について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「対流圏の温度減率は,平均的には約9.8°C/kmである。」 ❌ ⭕️ 残念!約9.8°C/kmなのは、乾燥空気の気温減率です。対流圏の平均的な温度減率は約6.5℃/km。大気が水蒸気を含んでいれば、水蒸気の凝結の際に放出される熱が加わり、気温減率は下がります。▼ここに書いてあるよ▼「一般気象学(第2版)」 p23「イラスト図解 よくわかる気象学(第2版)」p28 正解!対流圏の平均的な温度減率は約6.5℃/kmですね。 2 / 11 Category: 大気の構造 次の文章は標準的な大気における気層の特性について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「対流圏における気温の平均的な鉛直分布は、放射のバランスと対流による大気の鉛直混合および水蒸気の凝結過程によりほぼ決まる。」 ⭕️ ❌ 残念!対流圏の気温分布のしくみは、上記の文章の通りです。 正解! 3 / 11 Category: 大気の構造 次の文章は標準的な大気における気層の特性について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「成層圏界面のオゾン数密度は、大気層全体の中でも最も大きい。」 ❌ ⭕️ 残念!オゾン数密度が一番多いのは、成層圏の中層です。▼ここに書いてあるよ▼「イラスト図解 よくわかる気象学(第2版)」p32 正解! 4 / 11 Category: 大気の構造 次の文章は、大気の密度について述べています。⭕️ ❌ で答えよう! 「大気中の水蒸気の密度は大気下層の方が大きく,地表付近では大気中の水蒸気の密度は水蒸気を除いた空気(乾燥空気)の密度よりも大きい。」 ❌ ⭕️ 残念!解説まず「密度=kg/m3(単位体積あたりの重さ)」なので…水蒸気の密度は大気下層の方が高いのはいいとして。水蒸気の分子量→1モルあたり18g乾燥空気の分子量→1モルあたり29g水蒸気の密度が乾燥空気の密度より高くなるためには、水蒸気が乾燥空気の約2倍以上の分子が必要。だから「水蒸気の密度」が「乾燥空気の密度」より大きくなるなんて、ないことですよね。 正解! 5 / 11 Category: 大気の構造 次の文章は標準的な大気における気層の特性について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「電離層は紫外線の作用により形成され、その大部分は中間圏の中にある。」 ❌ ⭕️ 残念!電離層は紫外線の作用により形成されますが、その大部分は中間圏ではなく熱圏の中にあります。▼ここに書いてあるよ▼「イラスト図解 よくわかる気象学(第2版)」p34 正解! 6 / 11 Category: 大気の構造 次の文章は標準的な大気における気層の特性について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「熱圏では、大気が波長の短い紫外線などを吸収して、高度が高いほど気温も高い。」 ⭕️ ❌ 残念!熱圏では、紫外線によって電子が原子核から離れる「電離」が起こっています。この「電離」が起きると気温が上昇するので、上層ほど高温になっています。▼ここに書いてあるよ▼「イラスト図解 よくわかる気象学(第2版)」p34 正解! 7 / 11 Category: 大気の構造 次の文章は、大気の密度について述べています。⭕️ ❌ で答えよう! 「大気中の水蒸気を除いた空気(乾燥空気)の密度は,対流圏内では鉛直方向にほぼ一定とみなすことができる。」 ❌ ⭕️ 残念!解説乾燥空気(水蒸気を除いた空気)って、対流圏の上層ほど密度は小さいですよね。 正解! 8 / 11 Category: 大気の構造 次の文は大気の構造について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「水蒸気を除いた乾燥空気における窒素,酸素,アルゴンの存在比は,地上から高 度約 80 km の中間圏界面付近までほぼ一定である。」 ⭕️ ❌ 残念!乾燥空気(水蒸気を除いた空気)の組成は、高度約80kmまで変わりません。高度約80kmは、中間圏界面(中間圏の一番上)付近です。▼ここに書いてあるよ▼「一般気象学(第2版)」 p13, p24 正解!高度約80kmは、中間圏界面(中間圏の一番上)付近ですね! 9 / 11 Category: 大気の構造 次の文は大気の構造について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「成層圏界面付近で気温が極大になるのは,主にオゾンが太陽からの紫外線を吸収 して大気を加熱するからである。」 ❌ ⭕️ 残念!成層圏の気温を上昇させているのは、大気中のオゾンが紫外線を吸収していることで間違いないです。ただしオゾン層のある高度じゃなくて、成層圏界面で気温が極大になります。その理由は2つ。紫外線の量が一番多いのは界面付近だから。(下層にいくほど紫外線の量は減少する。)空気は密度が小さいほど、小さな熱量で気温が上昇するから。 ▼ここに書いてあるよ▼「一般気象学(第2版)」 p26「イラスト図解 よくわかる気象学(第2版)」p32【オンスク.JP】 2-2成層圏について 正解!成層圏の気温を上昇させているのは、大気中のオゾンが紫外線を吸収していることで間違いないですね! 10 / 11 Category: 大気の構造 次の文章は、大気の密度について述べています。⭕️ ❌ で答えよう! 「500hPa 等圧面上の大気中の水蒸気を除いた空気(乾燥空気)の密度は,熱帯域の方が極域よりも小さい傾向がある。」 ❌ ⭕️ 残念!解説熱帯域は極域に比べて、対流圏界面の高度が高いです。対流圏の乾燥空気の密度は、極域より熱帯域の方が小さいし、500hPaって、対流圏の真ん中辺。じゃあ等圧面だとしても、乾燥空気の密度は熱帯域の方が小さい傾向があるはず。 正解! 11 / 11 Category: 大気の構造 次の文は大気の構造について述べています。⭕️ ❌ で答えよう!「対流圏界面の高さは,平均的には低緯度より高緯度のほうが高い。」 ❌ ⭕️ 残念!対流圏の気温は、低緯度が高くて高緯度が低くなっています。気温が低ければ空気の密度は大きくなるし、気温が高ければ空気の密度は小さくなります。また低緯度の方がより高い高度まで大気の対流活動があるため、対流圏界面の高度は高くなります。 正解!低緯度の方が対流圏界面の高度は高くなりますね。 Your score is The average score is 78% 0% もう一度やる ▶︎ミニテスト集に戻る スポンサーリンク