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台風って熱帯低気圧の強いヤツでしょ?
だったらなぜ、温帯低気圧に変わったりするのでしょう?
というわけで、今回は
- 台風が温帯低気圧に変わる理由
- 変わったことがわかる条件
をお話しします!
台風が温帯低気圧に変わる理由はこれ!
台風が熱帯低気圧ではなく、温帯低気圧に変わる理由は・・・
冷たい空気と出会うから!
台風は風速が17.2m/s以上の「熱帯低気圧」のことです。
つまり
「台風」=「風が強い熱帯低気圧」
台風の風が弱くなっただけなら、呼び名が「熱帯低気圧」に変わりますが
冷たい空気と出会うことで、「温帯低気圧」に変わるのです!
じゃあなぜ、台風と冷たい空気が出会うと、温帯低気圧に変わるのか…
もっと詳しくお話ししましょう!
なぜ台風と冷たい空気が出会うと温帯低気圧になるのか
台風は生まれてからしばらくは
貿易風にのって、北西に進みます。
この間は温帯低気圧になることは、普通はありません。
次に台風が偏西風にのって北東に進むとき、温帯低気圧に変わることがあります。
偏西風に乗るということは、緯度的にも「熱帯」ではなく「中緯度」です。
すぐ北側には極側(北極側)には、冷たい空気があって
台風とじわじわ混ざります。
この冷たい空気と、温かい台風の空気が混ざる時に
温帯低気圧の特徴に変わっていくので、ニュースなどで
「台風が温帯低気圧に変わりました。」
と、言われるのです。
じゃあ、台風の特徴と温帯低気圧の特徴って何じゃいな?
どんな条件が揃えば「温帯低気圧に変わった!」って言えるの???
ということを次でお話しします。
台風が温帯低気圧に変わったことがわかる条件
台風が温帯低気圧に変わった!とわかる条件は
熱帯低気圧の特徴がなくなって
温帯低気圧の特徴が見つかること。
台風の特徴って、ただ単に「風の強い(17.2m/s以上)熱帯低気圧」なので
熱帯低気圧と温帯低気圧の、それぞれの特徴まとめると・・・
熱帯低気圧の特徴
- 温かい海からエネルギーを得る。
- 温かい海がないと力がなくなる。
- 中心に暖かい空気の核を持っている。
- 前線がない。
温帯低気圧の特徴
- 冷たい空気と暖かい空気が混ざる時にエネルギーを得る。
- 温かい海がなくても成長する。
- 寒い場所でも成長する。
- 前線がある。
- 北側に冷たい空気・南側に暖かい空気がある。
要するに、台風が温帯低気圧に変わったと言える時って下の図↓のような条件です。
一番わかりやすいのは、「前線がある・ない」という条件ですが、前線だけで判断するのは難しいです。
難しい理由は、少しずつグラデーションのように変わっていくから。
「24日の午前9時23分に温帯低気圧に変わりました!」みたいなことにはならず、「今日、台風15号が、日本海海上で温帯低気圧に変わりました。」のようなふんわりとした表現になるんです。
熱帯低気圧と温帯低気圧の違いについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。↓
熱帯低気圧と温帯低気圧の違いをわかりやすく解説~構造と仕組み
さいごに
台風が温帯低気圧に変わったと言われると、なんとなくホッとしてしまいますが
めちゃくちゃ発達して北海道に来る!なんてことがあります。
しかも過去には、台風の時よりずっと大きくなった温帯低気圧もあります。
すると、広い地域で暴風雨になって、農業や漁業・ライフラインに大きな被害が!ということもチラホラあるので、「温帯低気圧に変わった」という報道だけで安心せず、いつも通り天気予報のチェックをしたいですね。