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低気圧の定義って「周りより相対的に気圧が低いところ」って聞くけど、それがピンと来ないんだよ!って方のために
理科が苦手でも簡単・スッキリわかる「低気圧って何?!」ということをテーマにお話しします!
低気圧には大きく分けて4タイプあるのも興味深いですよ。(^^)
【低気圧=周りに比べて気圧が低いところ】をもっとわかりやすく!
「気圧が低い」ってどういうことなのか…を理解してもらうために
まず、「気圧」についてお伝えします!
気圧とは…
空気の重さのこと!
「気圧」っていうのは、地面の上に乗っかってる空気の重さのことなのです。
空の高〜いところまで続いている空気の柱を想像してください。
その空気の柱の重さこそ、「気圧」なのです。
その「空気の柱の重さ」が
- 重いところが「高気圧」
- 軽いところが「低気圧」
というわけです。
では、「低気圧の場所では、その上に乗っかっている空気が軽い」ってことを深掘りしましょう!
低気圧ではなぜ空気が軽いのか
低気圧のところでは、空気が軽い。
じゃあ空気が軽いっていうのは、どんな状況なのかというと・・・
空気が暖かい
or
空気が少ない
「軽い」んだから、暖かくて空気の密度が薄いか
空気の量自体が少ないかってことが考えられますよね。
そんなわけで「空気が軽い」理由が違えば、いろんな種類の低気圧があるわのです。
さて次では、いろんなタイプの低気圧を紹介しちゃいます!
低気圧はざっくり分けて4タイプ
低気圧には、どうやって生まれたかで「温帯低気圧」とか「熱帯低気圧」とか
「○○低気圧」など、次の4タイプに分けられます!
- 温帯低気圧
- 熱帯低気圧
- 極低気圧
- 寒冷低気圧
「低気圧はたった4つじゃない!」って偉い先生に怒られちゃうかもしれないけど、一般人(ぶっちゃけ私も)はこの4つを知っていれば十分です。(^^)
温帯低気圧は、日本に住んでいれば一年中出会うことのできる低気圧で
普段の天気予報では、「温帯」を省略されて「低気圧」と言われています。
寒い空気と暖かい空気が混ざる時に生まれます。
暖かい空気でできている「台風(熱帯低気圧)」が冷たい空気と混ざる時にも生まれます。
つまり「温度差で生まれる低気圧」。
温度差が前線を作ります。
熱帯低気圧は、その名の通り熱帯で生まれます。
しかも海の上で生まれます。
温かい海から水蒸気をたっぷりもらって成長する低気圧で
中心には、もっと暖かい空気を持っています。
全体的にも暖かい空気の塊でできていて
「全体の温度差がない低気圧」です。
前線はありません。
極低気圧は、その名の通り「南極」とか「北極」の方で生まれます。
- 海の水より空気が冷たすぎて生まれる場合 (熱帯低気圧の温度低いバージョン)
- 冷たい空気とすごく冷たい空気の温度(密度)の差 (温帯低気圧の温度が低いバージョン)
など、「どっちが原因で生まれるのか、その極低気圧によって違う」と考えられています。
とにかく、寒〜い寒〜いところで生まれる低気圧です。
前線がないタイプと、前線があるタイプがあるようです。
寒冷低気圧は、温帯低気圧とすごく似てるんだけど・・・
天気図で見ると、ゆるい台風みたいな低気圧です。
中心には周りより冷たい空気を持っていて、温帯低気圧のような前線はなくても雷ゴロゴロ雨ザーザーの天気になることが多いです。
生まれ方は、まるで三日月湖。
上空の強い風の流れから、プチンッと取り残されてしまった低気圧です。
「寒冷低気圧」のまたの名は「寒冷渦」とか「切離低気圧」など。
新聞やテレビで見る天気図では弱い低気圧に見えるのに、意外と激しい悪天候を連れてきます。
次は低気圧の色んな呼び名を紹介します!
温帯低気圧…また名を「○○低気圧!」
日本にくる温帯低気圧のなかには、生まれた場所や通る場所などで、ニックネームのような定番の呼び名がついているものがあります。
ここでは、一部界隈で呼ばれる「○○低気圧」について紹介しますよ。
「東シナ海低気圧」とは、ただ単に東シナ海で発達する低気圧のことを言います。
東シナ海低気圧の中に「台湾低気圧」と界隈でのみ呼ばれる低気圧もありますが、そういえば「沖縄低気圧」とかは聞いたことないです〜
日本海低気圧とは
- 日本海生まれ
- 日本海生まれじゃないけど、日本海育ち
の低気圧のことを言います。
要するに「日本海で目立つようになった低気圧」と思っておけば良いと思うのですが…天気予報で…言わないなぁ。
日本の南側(太平洋側)を沿うように北東に進む低気圧で
徐々に成長もします。
冬にこの南岸低気圧が来ると、太平洋側で雪が降り、雪に慣れない都会のみなさんが困ることが多いですね。
雪が数センチ積もった程度で混乱しているニュースを聞いて、日本海側の人は「この程度の雪で大雪だなんて…」と口には出さなくても思っているはずです。
日本海と太平洋に同時に一つずつ低気圧があり、その2つの低気圧が日本列島を挟んで北東に進むとき「二つ玉低気圧」なんて言いますが
一般にはあまりなじみのない呼び名ですね。
この二つ玉低気圧が来るとき、日本中で雨や風が強くなります。
お願いだから1個ずつ来て!
熱帯低気圧…またの名を「台風」「ハリケーン」その他色々!
熱帯低気圧は、発達して風速が強くなると、その地域ごとにいろんな呼び名で呼ばれます。
ここでは「どの呼び方」が、「どの地域で呼ばれているのか」を紹介しますね!
「台風」と呼ばれる条件は
- 呼ばれている地域:北西太平洋(日本の近く)生まれ
- 風速:17.2m/s以上
台風がなぜ「台風」と呼ばれるのか、その語源はよくわかってませんが「大風」が元になったとかならないとか・・・
アラビア語やギリシャ語からきたとか、結局なぜ「たいふう」と呼ぶようになったのかわからないほど、いつの間にか「台風」です。
ハリケーンと呼ばれる条件は
- 呼ばれている地域:北大西洋,北東太平洋,南太平洋(アメリカ周辺)生まれ
- 風速:約33m/s以上(64ノット以上)
ハリケーンの語源は、スペイン語のHuracan(ウラカン)からきていると言われています。
ハリケーンが多く来る中米に、スペイン系の人が多く入植(侵略?)したからでしょうか。
ちなみにHuracan(ウラカン)の意味は、暴風雨ってことですが
元々はめちゃくちゃ強い闘牛の牛の名前だとか。
その前は暴風雨のことをどう呼んでたんだろう???
サイクロンと呼ばれる条件は
台風とハリケーン地域以外が、サイクロンです。
サイクロンはギリシャ語のkyklonが元になってると言われています。
意味は「蛇のとぐろ」だとか・・・ものすごく納得します!
フィリピン語で台風のことをBagyo(バギオ)と言います。
もちろん呼ばれている地域は、フィリピン!
低気圧についてまとめると!
- 低気圧は「周りより気圧いが低いところ」のこと。
- 気圧が低いというのは、その上に乗っかってる空気の重さが
周りより軽いっていうこと - 低気圧には大きく4種類のタイプがある。
- 低気圧は、生まれた場所や通る場所でたくさん呼び名がある!
低気圧は、とっても奥が深いですね!