【前線記入問題】第58回気象予報士試験実技2問2

第58回気象予報士試験実技2問2より、前線記入問題のみ選びました。

前線記入について集中して勉強したい場合に使ってください。

過去問天気図ダウンロード

問題

解答図

問題文より求める前線は次の通り。

  • 「枠線に前線を…」→枠内の低気圧から伸びる前線を記入する。
  • 「前線記号を用いて」→温暖前線・寒冷前線・閉塞前線・停滞前線の指定なし。(自分で判断)

前線は解答図の枠線まで伸ばして良いので、その点は優しい問題ですね。

着目(参考に)する天気図

問題文より、着目する天気図は、図 1, 5 , 6 , 8 。

図1:地上天気図(11月17日21時)
図5:850hPa気温・風,700hPa鉛直流解析図(11月17日21時)
図6(上):500hPa高度・渦度12時間予想図(11月18日9時)
図6(下):地上気圧・降水量・風12時間予想図(11月18日9時)
図8(上):500hPa気温, 700hPa湿数12時間予想図(11月18日9時)
図8(下):850hPa気温・風,700hPa鉛直流12時間予想図(11月18日9時)

模範解答

模範解答

模範解答と同時刻の天気図を重ねる

図6(上):500hPa高度・渦度12時間予想図(11月18日9時)
図6(下):地上気圧・降水量・風12時間予想図(11月18日9時)
図8(上):500hPa気温, 700hPa湿数12時間予想図(11月18日9時)
図8(下):850hPa気温・風,700hPa鉛直流12時間予想図(11月18日9時)

着目する天気図を時系列に見る

前線位置の考察ポイント

この問題では、前線の位置を決定する要素は地上気圧・降水量・風12時間予想図をメインに、500hPa高度・渦度12時間予想図と500hPa気温, 700hPa湿数12時間予想図、 850hPa気温・風,700hPa鉛直流12時間予想図から前線の位置を考えることができます。

それと、この問題の場合は直前の問いまでの内容から、当該低気圧は発達のピークを過ぎており、閉塞している可能性があることがわかっています。

  • 500hPa面の強風軸と地上低気圧の中心位置より、この低気圧が閉塞しているか。
  • 700hPa面において、乾燥空気が地上低気圧中心の南側まで入り込んでいるか。
  • 850hPa面の等温線と風向。
  • 地上における気圧の谷。