【前線記入問題】第57回気象予報士試験実技2

第57回気象予報士試験実技2より、前線記入問題のみ選びました。

前線記入について集中して勉強したい場合に使ってください。

過去問天気図ダウンロード

問題

解答図

問題文より求めるのは次の通り。

  • 初期時刻に日本海中部にある低気圧に伴う前線の、24時間後の位置。
  • 前線の種別は前12時間の移動に基づく。
  • 前線の長さの指定はなし。

着目する天気図

問題文より、着目する天気図は、図1

図1:地上天気図(3月27日9時)
図2:500hPa高度・渦度(3月27日9時)
図2:850hPa気温・風,700hPa鉛直流(3月27日9時)
図3:気象衛星赤外画像(3月27日9時)
図5:500hPa高度・渦度12時間予想図(3月27日21時)
図5:地上気圧・降水量・風12時間予想図(3月27日21時)
図6:500hPa高度・渦度12時間予想図(3月28日9時)
図6:地上気圧・降水量・風12時間予想図(3月28日9時)
図8:850hPa気温・風,700hPa鉛直流12時間予想図(3月27日21時)
図8:850hPa気温・風,700hPa鉛直流24時間予想図(3月28日9時)

模範解答

模範解答

模範解答と同時刻の天気図を重ねる

図6:500hPa高度・渦度24時間予想図(3月28日9時)
図8:850hPa気温・風,700hPa鉛直流24時間予想図(3月28日9時)
図6:地上気圧・降水量・風24時間予想図(3月28日9時)

着目する天気図を時系列に見る

前線位置の考察ポイント

この問題では、前線の位置を決定する要素は地上気圧・降水量が最も大きく、850hPa面の等温線集中帯が補助的に使えると思います。

  • 低気圧の中心はどこにあるのか、850hPaと地上天気図をよく観察する。
  • 当該低気圧が閉塞していないか500hPa面の強風軸の位置もチェック。
  • 12時間前からの前線の移動速度を考えて、停滞前線か寒冷前線かを判断する。
  • 前線位置は地上の気圧の谷と降水域を基に850hPa面の等温線集中帯も参考にする。