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- 気象予報士試験 実技試験でほぼ必ず使う850hPa相当温位・風予想図の見方・読み方と、どこに着目したら良いのか。
- 850hPa等相当温位線は何Kごとか。
- 850hPa相当温位・風の組み合わせから何がわかるか。
え、これは水の上に油を垂らした模様ではないんですか?まさかこれが天気図だとでも?!
…と白目になってしまっても大丈夫。
毎日見ているうちに、ある日山の頂上に立ったかのように、見える景色が変わります。
では一緒に「850hPa相当温位・風予想図」の見方・読み方をインプットしましょう〜
各要素の読み方
記号・略号 | 意味 |
太実線 | 等相当温位線:15Kごと |
実線 | 等相当温位線:3Kごと |
実線上の数字 | 等相当温位線の値:6Kごと |
矢羽 | 850hPa面の風向・風速 |
850hPa相当温位・風の着目点と読み取れること
- 等相当温位線の集中帯→850hPa面の前線が読み取れる。
- 高相当温位域→降水の可能性が読み取れる。
- 矢羽と等相当温位線→高相当温位の空気の流入などが読み取れる。
850hPa相当温位・風の予想天気図…「とりあえず、前線解析の時に絶対欲しい天気図だよね〜」と言うのは受験生ならご存知だと思います。
特に寒冷前線の解析に等相当温位線の集中帯ほどありがたいものはないです。
(等相当温位線集中帯の暖気側が850hPa面の前線だと考えてOK。)
気温ではわかりにくい梅雨前線の解析にも便利ですね。
もう一つ。
相当温位の値から、湿潤な空気かどうかわかるっていうのは、一般知識のところでも学んでると思うのでおさらいはしませんが…
一体どのくらいの値なら「この空気、雨降らす力持ってるね!」と言えるのでしょうか。
とりあえず850hPa気温・風,700hPa鉛直流の天気図もあるなら、850hPa面での気温と比べることでわかります。
相当温位の単位はK(ケルビン)なので、相当温位から273を引くか、850hPa気温に273を足すと比較できますよ。
大雨を降らす可能性が〜と言われる温位、例えば360Kを例に考えてみましょう。
360 – 273 = 87(℃)
え、850hPaって標高約1500mですよ?
標高約1500mで87℃の気温はヤバすぎます!!!!!
・・・ってくらい水蒸気を含んでいる空気だとわかりますね。
次に、850hPa相当温位・風予想図には矢羽が高密度で記されているので、上記で述べた高相当温位の空気の動きも読み取ることができます。
試験でも、「〇〇〇K以上の高相当温位の空気が南西斜面に向かって流入している。」みたいな文章を書くことがありますよね。
地上の降水域や、700hPa鉛直流なども併せて確認する癖がつくと良いと思います。
その他の天気図についてはこちら!