この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
ゲリラ豪雨の原因は突然発達した積乱雲です。
ゲリラのように突然生まれて成長する積乱雲の仕組みと
- 夕立ち
- スコール
との違いや
- ゲリラ豪雨は何分くらい降り続くのか
- 「ゲリラ」なんていつ・誰が言い始めたのか
- 田舎では発生しないのか?
- そろそろゲリラ豪雨予報できてもいいんじゃないの?!
など、超文系の人にもわかりやすく解説しますよ〜(^^)
ゲリラ豪雨の原因は突然生まれた積乱雲
ゲリラ豪雨の原因となっているのは、積乱雲です。※積乱雲について、詳しくはこちら記事で解説しています。
→積乱雲の特徴と見分け方 ゲリラ豪雨を降らせる積乱雲は、
地上と上空の気温差が大きくて
空気中に水蒸気が多い という時に、生まれます。
しかも、めちゃくちゃ良い天気で暑い日に!急に積乱雲が生まれて 急に積乱雲が移動してきて 大粒の雨を降らせていく…
そんなゲリラ豪雨の原因を、もっと深掘りするために
まず「ゲリラ豪雨が生まれる仕組み」からお話しさせてください!
ゲリラ豪雨発生の仕組み
「ゲリラ豪雨の原因は、急に発生・発達した積乱雲」。
だから、そんな急に積乱雲が発生・発達する理由はなんなのさ?!
それはね…空気が・晴れて地面近くが暑くなる。
- 人工的な熱で地面近くが暑くなる。
- 人工的な水蒸気で地面近くがジメジメする。
- 暖かく湿った空気が入ってくる。
- 上空に寒気が流れ込んでくる。
という状況になると
積乱雲が急に発生・発達するのです。
地上付近が
- 暑い
- 湿っている
ことに加えて「上空に寒気が入ってくる」っていうのがポイントですね。
つまり、ゲリラ豪雨を降らす条件は
- 上に冷たい空気
- 下に暖かい空気(水蒸気をたくさん含む)
上空に冷たい空気があって、地上付近に暖かい空気があるということは
下に軽いものがあって、上に重いものがあるという状態です。
重いものは下にある方が安定するし、軽いものは上にある方が安定するので
暖かい空気と冷たい空気は、場所交代をしようとするんです。
この時、暖かい空気が水蒸気をたくさん持っていれば
上空に昇るついでに、大きな雲を作ってしまうのです。
まとめると・・・
ゲリラ豪雨が発生する条件は
- 地上付近が暑いこと
- 湿った空気がある・又は入ってくること
- 上空に寒気が入ってくること
頭ん中がスッキリしましたか? それにしても、ゲリラ豪雨と夕立ちやスコールって、どう違うのでしょう?
ゲリラ豪雨の原因・仕組みは夕立ちやスコールと同じ?
ゲリラ豪雨と夕立ち・スコールとの違いってなんなのか、なんだか一緒のように思えます。
ではまず、夕立ちとの違いから考えてみましょう。
夕立ちの原因は、夏の蒸し暑い日の日中に
地面付近が温められ
上空との温度差が大きくなって
積乱雲が発生・発達すること。
・・・・。
ほほう・・・。
だからゲリラ豪雨と夕立ちの違いは?!
ゲリラ豪雨と夕立ちの違いは雨が降るのが夕方じゃないことと
雨が激しいこと
(豪雨であること)
そもそも、「ゲリラ豪雨」にも「夕立ち」にも
1時間に○mmの雨が降ったら「ゲリラ豪雨」で
1時間に△mmの雨が降ったら「夕立ち」ね!
っていうちゃんとした定義がない言葉なのです。
それと「夕立ち」って短時間に大粒の雨が降るものですが
「豪雨」かと言われたら…違いますよね?
そもそも「豪雨」っていうのは
著しい災害が発生した顕著な大雨現象
引用:気象庁
のことです。
そして、気象庁は「ゲリラ豪雨」という言葉は使いませんがその定義を
局地的大雨、集中豪雨など。
引用:気象庁
としています。
局地的な大雨っていうのは
・1時間に数十ミリの強い雨が降ること
・狭い範囲に降ること
・急に降ること
そこで「強い雨」ってどれくらいの雨のことなのか、表にまとめました!
雨の呼び方 | 雨の量 |
強い雨 | 1時間に20mm以上30mm未満の雨 |
激しい雨 | 1時間に30mm以上50mm未満の雨 |
非常に激しい雨 | 1時間に50mm以上80mm未満の雨 |
猛烈な雨 | 1時間に80mm以上の雨 |
「数字で20mmとか、50mmなんて言われてもピンとこないよ!」と言う方は
こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にして下さい。
ゲリラ豪雨って言うのは、災害を起こすような「猛烈な雨」だけじゃなく
「ザーザー降り」の夕立ちも含めている印象です。
そういえば、数年前まで私が住んでいた
とっても緑が豊かな田舎で
午後1時ごろに局地的大雨に遭遇しました。
あれは「ゲリラ豪雨」だったのか、昼間だから「夕立ち」って言うより「スコール」?
と言うわけで、次は「ゲリラ豪雨とスコールの違い」についてお話ししましょう〜
熱帯のスコール(※1)が発生する原因は
- 豊富な水蒸気
- 高い気温
※1:スコールとは、気象用語的には短時間に強くなった強風のこと(雨や雷を伴うこともある)を言いますが、ここでは一般的に知られている「熱帯・亜熱帯の激しいにわか雨」のスコールについてお話ししています。
ざっくり考えれば、ゲリラ豪雨もスコールも原因は同じ。
そして、東南アジアの気温と日本の夏の気温って同じくらいです。
例えば
- マレーシア(クアラルンプール)の8月の平均最高気温は32℃。
- 昨年(2018年)の東京の平均最高気温は32.5℃。
ってか日本、めっちゃ暑い!
そして、日本人はスコールに慣れてない分、突然の局地的大雨を「ゲリラ」って言っちゃうんでしょうね。
熱帯地域の人たちは、「毎日雨は降るもの。」くらいに考えていて、驚きませんからね。
そして「夕立ち」は、農家にとって「恵みの雨」でもありますが
雨が不要な人にとっては迷惑なものでもあります。
そんなゲリラ豪雨、何分くらい降り続くの?!
ゲリラ豪雨を降らせる積乱雲の大きさと寿命は
- 縦:約10km
- 横:約5〜10km
- 寿命:約1時間
次々に積乱雲が発生することがなければ、1時間ほどの雨宿りをすれば
ゲリラ豪雨の雨はやむでしょう。
ジタバタせずに、屋根のあるところで雨宿りしましょうね。
※雷が聞こえたら建物内や車の中に入るか、背の高いものから4m以上離れましょう!
そういえば、「ゲリラ豪雨」なんて、子供の頃は聞いたことがない!と言う昭和生まれのあなた。
次は「ゲリラ豪雨」って、いつ、誰が言うようになったのか?!という疑問についてです!
ゲリラ豪雨は昭和生まれ…っていつ誰が言い始めた?
「”ゲリラ豪雨”なんてキャッチーな言葉、どうせ民法の気象予報士だろう?」と思うでしょう?
いえいえ。
実は「ゲリラ豪雨」は昭和生まれ。
- いつ?→1969年
- 誰が?→気象庁の職員
なんと私が生まれるより前、1969年生まれの「ゲリラ豪雨」。
気象庁の職員が
「不意打ちで、予測できない、1時間程度の大雨」
のことを「まるでゲリラ!」と感じて呼び始めたようなのです。
でも・・・
気象庁では、正式な用語になることはなく今でも
- 「局地的大雨」
- 「集中豪雨」
と表現しています。
2019年には、満50歳を迎える「ゲリラ豪雨」。
世間では、「最近増えている!」と思われていますが、増えている原因は温暖化のせいなのでしょうか?
ゲリラ豪雨の原因は温暖化なのか
ゲリラ豪雨の原因は、地球が温暖化しているせいなのか簡単には結論は出せません。
でも、ここ30年間で
- 日本の平均気温が上昇していること
- 大雨が増えていること
は事実です。
気象庁によると、日本の平均気温は、1.21℃/100年のペースで上昇していて
ウェザーニューズによると
- 1時間に50㎜以上の「非常に激しい雨」は、30年前の約1.3倍
- 1時間に80㎜以上の「猛烈な雨」は、30年前の約1.7倍
確かに温暖化はしてるっぽいし、大雨も増えています。
でも都市部のゲリラ豪雨については、
- 地面の多くがアスファルトに覆われていること
- 高層ビルがあり、空気が流れにくいこと
- 一斉にエアコンを使っていること
など、原因はたくさんあるはず。
「ゲリラ豪雨」の原因を、全て「温暖化のせい」とするのは、違う気がします。
ゲリラ豪雨は都会だけじゃない!田舎でも発生するよ!
ゲリラ豪雨は、都会だけのものではありません。
田舎でも発生します。
ただ田舎には、
- 風をさえぎる高層ビルがない。
- エアコンの大量使用がない。
- アスファルトもあるが、地面や植物の緑が多い。
という「ヒートアイランド現象の条件」がないので、都会のようなゲリラ的な豪雨の確率は低いでしょうね。
ゲリラ豪雨の原因と仕組みがわかってるんだから予報できるよね?
ゲリラ豪雨について、ここまで詳しく原因や仕組みがわかってるんだから
そろそろ予報できてもいいんじゃないか?!と思いますよね。
でも・・・
残念ながら、まだ前日など早めの予報はできていません。
(※数時間前には予報が出ています。)
スーパーコンピューター「京」を使って、なんとか高確率で予想する方法が研究されています。
でも積乱雲が1つ単位で生まれるのを予測するのは、なかなか難しいのです。
だがしかーし!数時間前なら予測できています!
気象庁の「レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)」は、ゲリラ豪雨の天気予報として、かなり便利に使えます!
ゲリラ豪雨が心配になった時にオススメなので、ぜひチェックしてみてください!!!
ゲリラ豪雨の原因まとめ
ゲリラ豪雨の原因は「突然発生・発達した積乱雲」
原因となる積乱雲が生まれる仕組みは
- 地上付近が暑いこと
- 湿った空気がある・又は入ってくること
- 上空に寒気が入ってくること
湿度高い上に、日中30℃を越すような真夏日は、「もしかしたら…」と思って注意しましょう!
ゲリラ豪雨に負けない傘と、晴野愛用の強く美しく、お手ごろお値段の傘を紹介しています!