【前線記入問題】第55回気象予報士試験実技1

第55回気象予報士試験実技1より、前線記入問題のみ選びました。

前線記入について集中して勉強したい場合に使ってください。

過去問天気図ダウンロード

問題

解答図

問題文より求める前線は次の通り。

  • 解答図にある850hPa面の気温分布に着目し
  • 850hPa面の
  • 温暖前線および寒冷前線を記入

前線が解答図の外枠まで伸びているのかどうか、問題文には明記されていません。

着目(参考に)する天気図

問題文より、着目する天気図は、図6(左下)。

図6(左下):850hPa気温・風,700hPa鉛直流12時間予想図(3月8日21時)

模範解答

模範解答

模範解答と同時刻の天気図を重ねる

着目すべき天気図6(左下)と解答図は同じものだけど、天気図6(左下)の方がやや大きいです。

できるだけ広範囲な天気図で確認した方が現象を俯瞰できるので、今回も天気図6(左下)と重ねて確認します。

図6(左下):850hPa気温・風,700hPa鉛直流12時間予想図(3月8日21時)

前線位置の考察ポイント

この問題では850hPa面の気温分布に着目して前線を解析するということなので、前線位置を決定するときに最も大きなポイントになるのが850hPa面の等温線。

そして温暖前線と寒冷前線の交点(低気圧中心または閉塞点)を、どの要素で決定するのかも、前線の位置を決めるために重要です。

あと、どんなときに温暖前線を解答図の外枠まで伸ばさず、途中で切るかってことですが…やっぱり等温線の間隔が広くなっているとか、地上の等圧線に谷がないなどでしょうか。

広範囲で負の渦度がある場合も、そこに前線はなさそうですよね。

  • 低気圧中心(温暖前線と寒冷前線の交点)はどの要素で決めるか。
  • 前線はどこまで伸ばすか(解答図の外枠までか、途中で切るか)。
  • 前線を途中で切るとしたら、どの要素で決めるか。