【ただいま割引中】第65回気象予報士試験実技試験解説

天気種類・大気現象?何が違うのか分かりづらいところをまとめる!

はれの
はれの

晴野の個人的なまとめノートですが、公開しています。

誤りなどのご指摘は、ありがたいので遠慮なくご連絡ください。

大気現象とか天気種類とか・・・この辺、覚えるの大変じゃないですか?

定義を読んでも「何が違うの?!」となっちゃいます。

その上、実技の試験の最後には「警戒すべき大気現象を答えよ」みたいな問題が出て

はれの
はれの

大気現象って、何答えたらいいのー?!?!?!?!

と大焦りする人も多いんじゃないかな。と思ったので、この辺りをまとめたノートを公開します。

大気現象と天気

まず、大気現象と天気について。

そもそも大気現象と天気って、似たような言葉だし、似たような意味だし、何が違うの?って思うかもしれません。わかる。私も混乱します。

なので頑張って分けていきます。

つまり「天気」は「大気現象」と「雲」から決めるものなのです。

大気現象のイメージを簡単に言うと、水を含む何かが空気中にある(または動く)状態や、何か見えるもの。何かしらの「現象」です。

もし、それらの現象が何もなければ、雲が空をどれくらい覆っているかで天気を決めるっていうことです。

これを理解した上で、気象庁が決めた「天気の種類」を見ていこう!

種類 番号天 気説 明記号
快 晴雲量が1以下
雲量が2以上8以下
薄 曇雲量が9以上で,巻雲,巻積雲,巻層雲が見かけ上最も多い状態
雲量が9以上で,高積雲,高層雲,乱層雲,層積雲,層雲積雲,積乱雲が見かけ上最も多い状態
煙 霧煙霧,ちり煙霧,黄砂,煙,降灰があって,そのため視程が1㎞未満になっている状態又は視程が1㎞以上であって全天がおおわれている状態
砂じんあらし砂じんあらしがあって,そのため視程が1㎞未満になっている状態
地 ふ ぶ き高い地ふぶきがあって,そのため視程が1㎞未満になっている状態
霧又は氷霧があって,そのため視程が1㎞未満になっている状態
霧 雨霧雨が降っている状態
10雨が降っている状態
11み ぞ れみぞれが降っている状態
12雪,霧雪又は細氷が降っている状態
13あ ら れ雪あられ,氷あられ又は凍雨が降っている状態
14ひ ょ うひょうが降っている状態
15観測時刻の前10分間に雷電又は雷鳴があった状態
天気種類

※天気の記述では「晴」,「曇」,「薄曇」には,送りがなは付けない。

例えば…冬季ではない季節に、大雨が降っているような場合に、「雨以外で、災害の恐れがある天気種類を答えよ。」みたいな問題が出たら

「ひょう」、「雷」などを答えます。

大気現象21種

大気現象は21種だけではなく、もっとあるのですが、この21種は地上気象観測において特徴的で、かつ区別して観測する実用的な意味のある現象を抽出した結果です。

大 気 現 象説 明
1大気じん象煙 霧肉眼では見えないごく小さなかわいた粒子が大気中に浮遊している現象
2ち り 煙 霧ちり又は砂が風のために地面から吹き上げられ,風がおさまった後まで大気中に浮遊 している現象
3黄 砂主として大陸の黄土地帯で吹き上げられたちり又は砂が,全天を覆い徐々に降下する 現象
4物の燃焼によって生じた小さな粒子が大気中に浮遊している現象
5降 灰火山灰(火山の爆発によって吹き上げられた灰)が降る現象
6砂じんあらしちり又は砂が強い風のために高く吹き上げられる現象
7大気水象高い地ふぶき積もった雪が風のために高く吹き上げられる現象
8ごく小さな水滴が大気中に浮遊し,そのため視程が1㎞未満になっている現象
9氷 霧ごく小さな氷の結晶が大気中に浮遊し,視程を著しく減少させる現象
10霧 雨多数の細かい水滴が一様に降る現象
11水滴が降る現象 み ぞ れ 雨と雪が混在して降る現象
12みぞれ雨と雪が混在して降る現象
13空気中の水蒸気が昇華してできた氷の結晶が降る現象
14霧 雪ごく小さな白色で不透明な氷の粒が降る現象
15細 氷ごく小さな氷の結晶が徐々に降る現象
16雪 あ ら れ白色で不透明な氷の粒が降る現象
17氷 あ ら れ白色で半透明な氷の粒が芯となりそのまわりに水滴が薄く氷結した氷の粒が降る現象
18凍 雨水滴が氷結したり雪片の大部分が溶けてふたたび氷結したりしてできた透明又は半透 明の氷の粒が降る現象
19ひ ょ う透明又は透明な層と半透明な層とが交互に重なってできた氷の粒又は固まりが降る現 象
20大気電気象雷 電電光(雲と雲との間又は雲と地面との間の急激な放電による発光現象)と雷鳴がある 現象
21雷 鳴電光に伴う音響現象

この大気現象、専門知識で出題されることもあるし、不意打ち(?)で実技試験に出ることがあります。

とはいえ・・・大気現象って、天気現象とかぶって見えるんだけど!?と思いますよね。

なので、どの大気現象が、どの天気種類とかぶっているのか、表にしてみました。

どの「天気種類」と、どの「大気現象」がかぶっているか

ややこしい天気種類と大気現象を理解するために、どの現象がどの天気種類にかぶっているのかをまとめました!

天気種類大 気 現 象説 明
1大気じん象煙霧煙 霧肉眼では見えないごく小さなかわいた粒子が大気中に浮遊している現象
2ち り 煙 霧ちり又は砂が風のために地面から吹き上げられ,風がおさまった後まで大気中に浮遊 している現象
3黄 砂主として大陸の黄土地帯で吹き上げられたちり又は砂が,全天を覆い徐々に降下する 現象
4物の燃焼によって生じた小さな粒子が大気中に浮遊している現象
5降 灰火山灰(火山の爆発によって吹き上げられた灰)が降る現象
6砂じんあらし砂じんあらしちり又は砂が強い風のために高く吹き上げられる現象
7大気水象地ふぶき高い地ふぶき積もった雪が風のために高く吹き上げられる現象
8ごく小さな水滴が大気中に浮遊し,そのため視程が1㎞未満になっている現象
9氷 霧ごく小さな氷の結晶が大気中に浮遊し,視程を著しく減少させる現象
10霧 雨霧 雨多数の細かい水滴が一様に降る現象
11水滴が降る現象 み ぞ れ 雨と雪が混在して降る現象
12みぞれみぞれ雨と雪が混在して降る現象
13空気中の水蒸気が昇華してできた氷の結晶が降る現象
14霧 雪ごく小さな白色で不透明な氷の粒が降る現象
15細 氷ごく小さな氷の結晶が徐々に降る現象
16あられ雪 あ ら れ白色で不透明な氷の粒が降る現象
17氷 あ ら れ白色で半透明な氷の粒が芯となりそのまわりに水滴が薄く氷結した氷の粒が降る現象
18凍 雨水滴が氷結したり雪片の大部分が溶けてふたたび氷結したりしてできた透明又は半透 明の氷の粒が降る現象
19ひ ょ うひ ょ う透明又は透明な層と半透明な層とが交互に重なってできた氷の粒又は固まりが降る現 象
20大気電気象雷 電電光(雲と雲との間又は雲と地面との間の急激な放電による発光現象)と雷鳴がある 現象
21雷 鳴電光に伴う音響現象
はれの
はれの

凍雨も「あられ」に入るんですね〜

天気種類と大気現象の関係

天気種類15種と大気現象(代表的なものは21種)がややこしく感じるのは、両方に同じ名称が含まれているからです。

でも順序立てて考えれば大丈夫。

まず、起きている現象を観測します。

空・周囲を観測。

観測された結果、どの大気現象に当てはまるかを判断します。(主なものは上記の21種)

大気現象の21種は、地上気象観測において特に重要で、頻繁に発生し、明確に区別する必要がある現象を厳選した結果です。(気象学的に見れば、21種どころか、もっと多くの現象があります。)

大気現象がなければ、天気種類1〜4の中から天気を選ぶ
大気現象があれば、天気種類の5〜15の中から天気を選ぶ
  • 快 晴
  • 薄 曇
  • 煙霧(煙霧・ちり煙霧・黄砂・煙・降灰 の場合)
  • 砂じんあらし(砂じんあらし の場合)
  • 地ふぶき(高い地ふぶき の場合)
  • 霧(霧・氷霧 の場合)
  • 霧雨(霧雨 の場合)
  • 雨(雨 の場合)
  • みぞれ(雪・霧雪・細 氷
  • あ ら れ
  • ひ ょ う
はれの
はれの

どうでしょう?

上記のように整理すると、大気現象と天気の関係が、よりスッキリしますね。

大気現象(詳細)

大気現象とは次のように,大気水象,大気じん象,大気光象及び大気電気象に大別されるわけですが・・・

先ほど21種の大気現象を、さらに詳細に解説したものが、気象庁のコンテンツや多くのテキストにあるので、私も真似してここに置いておきますね。

大気水象

種 類種 類 定 義 ・ 解 説
雨 水滴からなる降水。水滴の直径の多くは 0.5㎜以上であるが,もっと小さいもの が,まばらに降ることもある。雨滴の直径と集中度は雨の強さや降り方によりかな り変化する。 雨滴は普通霧雨の粒よりも大きい。しかし,降雨域の端で降っている雨滴は蒸発 のために霧雨の粒と同程度の小粒になることがある。その場合には粒が分散して降 るので霧雨と区別できる。
着氷性の雨0℃より低温の雨である。 地面や地物又は飛行中の航空機に当たって着氷(水と0℃の氷の混在)を起こす。
過冷却の雨
霧 雨きわめて多数の細かい水滴(直径 0.5㎜未満)だけがかなり一様に降る降水。粒 はほとんど浮遊しているように見え,そのために空気のわずかな動きにも従うのが 見える。 霧雨はかなり連続した濃い層雲から降る。この層雲の高さは普通は低く,ときに は地面に達して霧となる。特に海岸沿いや山岳地帯では,霧雨による降水量は,と きにはかなり多いことがあるが,1時間に1㎜以上になることは少ない。
着氷性の霧雨0℃より低温の霧雨である。 地面や地物又は飛行中の航空機に当たって着氷(水と0℃の氷の混在)を起こす。
過冷却の霧雨
空気中の水蒸気が昇華してできた氷の結晶の降水。 雪の降りかた,大きさ,結晶は雪が成長,形成される過程での状況によりかなり 変化する。雪の結晶には星状,角柱状,板状,それらの組み合せや,不規則な形を したものがある。気温が約 -5℃より高いと結晶は一般に雪片化する。 過冷却した水滴が凍結してできた微少な氷の粒を少しつけたものや多少水分を含 -62- んだものもある。このような結晶が多数くっつき合って雪片をなして降ることが多 いが,結晶が個々離れ離れの状態で降る単独結晶の雪もある。
みぞれ雨と雪とが混在して降る降水。
雪あられ白色で不透明な氷の粒の降水。粒は円すい状又は球状である。直径は約5㎜に達 することがある。この粒は,堅い地面に当たるとはずんでよく割れることがある。 砕けやすく容易につぶれる。 雪あられは,中心の氷の粒(普通は氷晶)が急速に凍った雲粒でおおわれている。 中心の氷晶と凍りついた雲粒との間にすき間があるので雪あられの比重は一般に小 さく 0.8未満である。 雪あられの降水は,普通は地面近くの気温が0℃に近いときに雪片とともにしゅ う雨性降水として降る。
霧 雪ごく小さい白色で不透明な氷の粒の降水。粒は雪あられに似ているが,へん平な 形をしているか又は細長い形をしている。その直径は一般に1㎜より小さい。 この粒は,堅い地面に当たっても,はずまないし,こわれもしない。降る量は普 通非常に少なく,層雲か霧から降る。しゅう雨性降水の形では降らない。気温が約 -10~0℃の間のときに生じる霧雨に相当する。
凍 雨透明の氷の粒の降水。粒は球状又は不規則な形で,まれに円すい状である。直径 は5㎜未満である。凍雨は一般に高層雲か乱層雲から降る。 この粒は,普通堅い地面に当たるとはずみ,音をたてる。また容易につぶれない。 凍雨は部分的には液体であってもよい。凍雨の比重は氷の比重(0.92)に近いか, 或いはそれ以上である。しゅう雨性降水としては降らない。
氷 あ ら れ半透明の氷の粒の降水。粒はほとんどいつも球状で,時に円すい状のとがりをも つ。直径は5㎜に達し,まれに5㎜を超えることがある。 この粒は簡単にはつぶれず,堅い地面に当たると音をたててはずむ。 氷あられは全体的又は部分的に,すき間が氷或いは氷と水でみたされた単にうす い殻が凍結しただけのような雪あられでできている。このため氷あられは比較的比 重が大きく 0.8ないし例外的には0.99の間である。 氷あられは常にしゅう雨性降水で起こる。氷あられは雪あられとひょうの中間状 態であり,その部分的に滑らかな表面と高密度で雪あられと区別できる。またその 大きさの小さいことからひょうと区別される。
ひ ょ う氷の小粒又はかたまりの降水。直径5㎜から50㎜の範囲で,ときにはそれ以上の ものもある。単独に降るか又はいくつかがくっついて,不規則なかたまりとなって 降る。 ひょうは透明な氷,又は透明な層(厚さ1㎜以上)と半透明な層とが交互に重な ってできているものや,透明又は不透明な氷そのものもある。 ひょうは一般に強い雷電に伴って降る。
細 氷
(ダイアモンドダスト)
晴れた空から降ってくるごく小さな氷の結晶の降水で,大気中に浮遊しているよ うに見える。 細氷は非常によく晴れた静穏の寒い日に起きやすく,気団が急激に冷え込み,気 温が -10℃未満に下がるとできる。 一般には板状結晶のものが多く,その直径は約30~ 200μmである。 この結晶が太陽光の中ではきらきら輝いて見える,また顕著な,かさ現象をしば しば見ることができる。 水平視程は激しく変動するが,その下限は1㎞以上である。
ごく小さな水滴が大気中に浮遊する現象。水平視程が1㎞未満の場合をいう。
十分に光が当たっているときには,一つ一つの霧粒が見分けられることがあり,
そのときには霧粒がいくぶん不規則に動いているように見える。霧の中の空気は通
常湿っぽく冷たく感ずる。霧の中の相対湿度は一般に 100%に近い。全体としては
白みがかっているが,工場地帯では煙とじんあいのため灰色又は黄色みを帯びる。霧と煙が混じったものをスモッグということもある。
低 い 霧目の高さの水平視程は1㎞未満であるが,天空がかすかに見えるくらいに霧が薄 い場合は,低い霧という。
地 霧目の高さの水平視程は1㎞以上であるが,地面近くに霧がある場合は,地霧とす る。
氷 霧多数のごく小さな氷の結晶(直径約2~30μm)が,大気中を浮遊する現象。水 平視程を著しく減少させる。 この結晶は日がさしていると輝いて見える。氷霧に細氷が混じると,かさなどを 生ずることがある。 一般に高緯度地方,山岳地方で気温 -30℃以下の静穏な晴天のときに現れる。
も やごく小さい水滴又は湿った吸湿性の粒子が大気中に浮遊している現象。水平視程 は1㎞以上の場合をいう。 もやの中の空気は霧の中でのように湿っぽくも冷たくも感じない。もやの中の相 対湿度は一般に霧の場合よりも小さく目安としては75%以上が多いが 100%になる ことはない。 もやは一般に多少とも灰色がかっている。
低い地ふぶき積もった雪が地表からわずかの高さに吹き上げられる現象。 目の高さの水平視程はほとんど減じない。雪の粒子は地表をはうように移動し, このため非常に低い地物はぼんやり見えたり,隠されたりする。
高い地ふぶき積もった雪が地上高く吹き上げられる現象。目の高さの水平視程は一般に非常に 悪い。吹き上げられた雪はときには全天を覆い,太陽さえも隠すほどになることが ある。これらの雪は絶えず風によって激しくかき回される。
ふ ぶ き高い地ふぶきと雪とが同時に起こっている現象。
し ぶ き広い水面,一般的には波がしらから風により水滴が吹き飛ばされる現象。水面が 荒れた状態では,泡を伴うことがある。 台風,季節風など広範囲の強い風にともない発生し,視程障害を発生させた場合 に記録する。
地面や地物などに大気中の水蒸気が凝固し水滴となって付着したもの。草や木の 葉だけにできたものは除く。
凍 露露の粒が凍結したもの。
大気中の水蒸気が昇華して,地面又は地物に付着した氷の結晶。一般にうろこ状, 針状,羽状又は扇子状をしている。
霜 柱地中の水分が柱状の氷の結晶となって,地中又は地面に析出したもの。
霧 氷樹木や地物に白色ないし半透明の氷層が付着したもので,樹霜,樹氷,粗氷の3 種類がある。
樹 霜おもに水蒸気の昇華によって生じた氷の結晶からなり,針状,板状,コップ状な どの結晶形が明らかに認められることが多いが,凍った霧粒が混じってついている こともある。物体の風上側に成長しやすい。
樹 氷おもに過冷却した霧粒又は雲粒(山岳域)が,地物に吹きつけられてできた白色 不透明のもろい氷で,うすい針状,又は尾びれ状の塊が集まってできている。側面 に樹霜ができていることもある。弱い風の下では地物の全方向に付着する。
粗 氷樹氷と同じようにしてできる。半透明か又は透明に近い氷の塊で,霧粒が大きく, 気温が -10~ -2℃の間でできやすい。また風上方向に発達する。
雨 氷一般に均質で透明な氷層が地物に付着した現象。過冷却した霧雨又は雨(着氷性 の霧雨又は雨)が,0℃以下又は0℃よりわずかに高い温度(過冷却でない場合は 0℃以下)の地面や地物に当たって凍結したものである。
積 雪固形降水が,観測場所周辺の地面の半ば以上を覆う現象。
冠 雪山頂(山頂が見えない場合は中腹)が雪,又は白色に見える固形降水で覆われて いる状態を観測場所から望観できたとき。 通常,寒候期に初めて観測した日を記録する。
結 氷屋外にある水が凍る現象。
た つ 巻激しいうず巻。柱状又は漏斗状の雲が積乱雲の底からたれ下がり,海面から巻き 上げられた水滴,又は地面から巻き上げられたちり,砂などが,尾のように立ち上 がっている。 漏斗状の雲の軸は鉛直か又は傾いている。ときには曲がりくねっていることもあ る。漏斗の先が,地面又は海面からの「尾」とつながっていることが珍しくない。 たつ巻の中の空気は,低気圧性に急速に回転することが多い。積雲の下に弱いた つ巻が観測されることがある。

大気じん象

種 類定 義 ・ 解 説
煙 霧肉眼では見えないごく小さい乾いた粒子が,大気中に浮遊している現象。数が多 いために空気が乳白色に濁って見える。 遠距離の明るい物体や光源は,煙霧を通して見ると黄色味を帯びるか赤っぽい色 に見え,一方暗い物体は青色がかって見える。これはおもに煙霧の粒子による光の 散乱効果である。これらの粒子はそれ自身の色をもつことがありその場合にはその 色が景色を色づける。 煙霧の中の相対湿度は,75%未満のことが多い。
ちり 煙 霧風によって地面から吹き上げられたちり又は小さな砂の粒子が,風じんがおさま った後まで,又は風じんの発生場所から離れた場所に,浮遊している現象。明らか に風じんによると判断された場合にかぎり,ちり煙霧とする。風じんによることが 明らかでない場合には煙霧とする。
黄 砂主として大陸の黄土地帯で吹き上げられた多量の砂じんが空中に飛揚し,天空一 面を覆い,徐々に降下する現象。はなはだしいときは天空が黄かっ色となり,太陽 が著しく光輝を失い,雪面は色づき,地物の面には砂じんが積もったりすることも ある。
燃焼により生じた小さな粒子が大気中に浮遊している現象。 煙は地面近くに存在して視程を悪くすることがあり,また上空に存在して天空を 覆うこともある。 煙を通してみると,太陽は日の出時や日の入時には非常に赤く見え,日中はだい だい色がかって見える。都市又はその近くでは,煙はかっ色,暗い灰色又は黒色に なる。近くの森林の火災から広がった煙は,太陽光線を散乱させるので空は緑がか った黄色になる。非常に遠距離にある発生地から広がり一様に分布した煙は,一般 に薄い灰色がかった色か青味がかった色である。煙が多量に存在するときは,煙は 臭いによって識別できることがある。 煙の発生源が明らかに判断される場合に限り煙とする。そうでない場合は煙霧と する。
降 灰火山の爆発によって火山灰が空中に吹き上げられ,それが徐々に地面に降下する 現象。
低い風じんちり又は砂が,地面からわずかの高さに吹き上げられる現象。目の高さの水平視 程はほとんど減少しない。
高い風じんちり又は砂が,地上高く吹き上げられる現象。目の高さの水平視程は一般に非常 に悪い。
砂じんあらしちり又は砂が,空中高く,強い風のために激しく吹き上げられる現象。 砂じんあらしの前面は,幅の広い高い壁が急速に進んでくるように見えることがあ る。この壁の後ろには積乱雲を伴うことが多い。 また,この壁は寒気の前面に雲を伴わないで発生することもある。目の高さの水 平視程は非常に悪く1㎞未満になる。
じ ん 旋 風地面から吹き上げられたちり又は砂が,柱状になって時にはまき散らしながら旋 回している現象。柱の直径は小さく軸はだいたい鉛直で,その高さは変動する。 じん旋風は,地面近くの空気が非常に不安定なとき,地面が日射で強く加熱され たりすると発生する。

大気光象

種 類定 義 ・ 解 説
か さ
日のかさ
月のかさ
大気中に浮遊する氷の結晶のために,光が屈折又は反射して生ずる光の輪・弧・ 柱・点などの光学現象。 太陽の回りにできるかさを日のかさ,月の回りにできるかさを月のかさという。 その他,幻日,幻月,光柱などがある。 最も頻繁に現れるかさ現象は,内かさで,半径22度の白色又はほとんど白色の光 輪である。 内かさは内側に薄い赤色の縁をもっていて,まれに外側に紫色の縁をもつことが ある。輪の内部の天空の部分は外部に比べると暗い。46度の半径をもつ円形のかさ を,外かさといい,ときどき観測される。
光 冠
日光冠
月光冠
太陽又は月を中心とした比較的小さい直径の光の輪。輪は二重以上の場合もあり, 輪の内側は紫又は青で外側は赤である。 太陽によるものを日光冠,月によるものを月光冠という。 光冠は太陽又は月の光がもやや霧の中とか,又は,小さい水滴あるいは氷の粒で できた薄い雲の中を通過するとき回折によって生ずる。光冠の半径は一般に5度よ り小さい。
彩 雲雲に現れる色彩で,ときには不規則に並び,ときには雲の縁辺にほとんど平行な 帯状で現れ,緑色や桃色が卓越し,パステル画のような色合いをもっている現象。 太陽から約10度の範囲内では回折がおもな原因であるが,10度をこえると干渉が卓 越する。太陽から40度も離れたところに現れることもある。
に じ大気中の無数の水滴のために,太陽や月の光が,屈折,反射及び干渉を受けて生 じた現象。紫から赤に至るスペクトルの色をもつ同心の弧をしている。太陽により できたにじは,通常色彩が輝かしいが,月により生じた場合はその色彩がはるかに 弱い。 半径が40~42度の弧を,主にじといい,紫は内側,赤は外側にある。天空はにじ の外側のほうが内側より暗い。 ときには,主にじのほかに半径50~54度の副にじが現れることがある。主にじよ りも輝きはかなり弱く,幅は主にじの約2倍ある。赤は内側で,紫は外側にある。 また,主にじの内側又は副にじの外側に,過剰にじが生ずることがある。

大気電気象

種 類定 義 ・ 解 説
雷 電電光が見え,雷鳴が聞こえる急激な放電。雷電はしゅう雨性降水を伴う場合が多 い。
電 光雲と雲との間,又は雲と地面との間の急激な放電による発光現象。
雷 鳴電光に伴う鋭い音又はゴロゴロとなる音。一般的に20㎞以上の場合は音は聞こえ にくい。

普通に、全部覚えるのは無理!

過去問に出てくるようなものだけ覚えるといいですよ!