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海陸風(海風・陸風)

海陸風とは
日中に海上から陸上へ
夜間に陸上から海上へ吹く風系のこと。

海陸風は、それぞれ

  • 海風
  • 陸風

と呼ばれるが、この2つを合わせて「海陸風」という。

一般的に海風より陸風の方が弱い。

海陸風の原因

  1. 陸地より海水の比熱の方が大きい。
  2. 海面の方が水の蒸発量が多く、日射によるエネルギーが潜熱になる割合が大きい。
  3. 陸地では日射による熱が地表面近くにとどまるが、海上では海水の混合により熱が海中に逃げる。

海陸風の高さ

  • 温帯→200 ~ 500 m
  • 熱帯→1 ~ 2 km

海陸風の範囲

  • 海風→海岸線から陸地内 20 ~ 50 km・高さ100m 〜 1km
  • 陸風→海岸線から陸地内 7 ~ 10 km・高さ100m

海陸風の風速

  • 海風→ 約 5 m/s
  • 陸風→約 2.5 m/s (海風の約半分と言われている。)

海風(日中)のしくみ

海風
太陽放射によって海面より陸の温度が上昇

海に比べて熱容量の小さな陸は、太陽放射によって温まりやすい。

海上から陸上へ風が吹く

海上より陸上の方が気圧が低くなるため、相対的に気圧の高い海から、気圧の低い陸方向に風が吹く。

陸風(夜間)のしくみ

陸風
夜間の放熱によって海より陸の温度が下降

海面に比べて熱容量の小さな陸は、夜間の放熱によって気温が下がりやすい。

陸上から海上へ風が吹く

陸上より海上の方が気圧が低くなるため、相対的に気圧の高い陸上から、気圧の低い海方向に風が吹く。

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