山岳波とは、山を超えた空気が断熱冷却と断熱昇温を繰り返すことで生じる上下に振動する流れのこと。
山の斜面を空気が滑昇する
山の斜面を滑昇する空気は断熱冷却され、周囲の空気より気温が下がる。
気温が下がった空気は下降する
気温が下がった空気は下降するため断熱昇温し、周囲の気温より高くなる。
気温が上がった空気は上昇する
気温が上がった空気は上昇するため断熱冷却し、周囲の気温より低くなる。
STEP.2とSTEP.3を繰り返す
空気の気温が周囲より高くなったり低くなったりするため、上下に振動する。
空気が上昇したところでは雲ができる。(波状雲, レンズ雲, ローター雲)
山岳波は乱気流を伴うこともあり、航空機の運航において重要な現象である。
山岳波に伴う雲
- 笠雲(山の上)
- ローター雲(風下側)
- レンズ雲(風下側)
- 波状雲(風下側)
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