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大気の窓(窓領域)

大気の窓(窓領域)とは、太陽エネルギーが大気によって吸収されない波長域のこと。

たとえば波長 11μm を中心とする 8 ~ 12 μm の波長領域の放射は、あまり大気に吸収されずに宇宙空間に放出される。

このことは放射冷却の要素となっているとともに、気象衛星(赤外画像)の観測にも利用されている。

大気の窓は赤外画像と関連が非常に深い。

大気の窓と赤外画像の関係

大気の窓は、地球大気が吸収しにくい特定の波長帯のこと。

この波長帯の赤外線は、大気をほとんど吸収されずに透過するため、気象衛星はこの波長帯を観測することで、地上や雲頂から放射される熱を捉えることができる。

この観測データを画像化したものが赤外画像

赤外画像が表すもの:

  • 雲や地表の温度: 雲や地表が放射する赤外線エネルギーは、その温度によって異なる。
    温度が高いほど強いエネルギーを放射する。
  • 雲頂高度: 雲頂の温度は、雲の高度と密接な関係がある。
    一般的に、高い雲(積乱雲など)ほど雲頂の温度は低く、低い雲(層雲など)ほど温度は高い。

したがって、赤外画像を見ることで、雲頂の温度や高度、さらには地上付近の温度分布を把握できます。これにより、雲の種類や発達の程度を判断する上で非常に役立つ。

「大気の窓」は物理的な原理であり、その原理を利用して撮影された画像が「赤外画像」である。

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